これからPCを業務で使う人は必読『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』

”オタク”が蔑称じゃなくなっている時代についていけていない『なー』です。

僕が所属している「ヨッセンスクール」というブロガーを対象としたオンラインサロンを運営している『ヨス』さんが書籍を発売しました。

ヨスさんはPCの作業効率化についてブログでたくさん書いてます。その集大成といっていいのがこの書籍です。

単語登録って何? →「おt」で「お疲れ様です。」を入力できるようにする機能

僕自身けっこう効率化しているつもりです。そんなPC上級者(自画自賛)な僕がガチでレビューしてみます。

PC初心者から中級者へのステップアップ方法として最適な一冊

冒頭にも記載がありますが、主に会社員をターゲットにした本です。そのなかでも業務でPCを使う初心者~中級者が対象です。

あなたはタッチタイピングができますか?

最初の章ではタイピングの基本から書いているため、人差し指でポチポチやってるような人なら必読です。

タッチタイピングができない社会人の割合は6割はいるらしい。見栄張ってる人もいるだろうから大体7割ぐらいはタッチタイピングができない人なのではないかと推測してます。

意外と多い? 「ブラインドタッチ」ができない社会人は約6割!

書籍内では使用するキーボードとしてRealforceを推していますが、これは敷居がかなり高い代物です。 僕も最高のキーボードなのは間違いないと確信していますが、2万円ぐらいしますからね。

僕のもってるRealforceがこれです。自分で使っていて、道具に拘りを持つ変態パー専用とすら思います。

初めてなら使いやすくて値段もお手頃なロジクールのこれをオススメします。

マウスはトラックボールをオススメしてますが、普通のマウスと違いすぎて慣れるまでの拒否反応が強いので使いこなせるまで少々時間がかかります。

あれを最初に触って自在に扱える人…いるんだろうか…慣れたら最高なんでオススメは間違いないです。

ひけらかせるぐらいのPCスキルが身につきます

2章目以降は、「基本的な機能や整理方法はわかってる中級者」をターゲットにした内容となっています。ショートカットキーやTeraPadを使用した効率化の方法が書いています。

2章の内容を知っていると「こいつできるな」と上級者からも思われる内容です。「『Tabキー』の使い方でパソコンスキルがバレる」とありますが、まさにその通り。

以前の仕事で、お客さんがTabキーによるウィンドウ切り替えをしていたり、メモ帳以外のテキストエディタを使用していたら「PCの知識が十分にある人」と認識していました。

ちなみに僕は秀丸派。有料ですが、これが最強。Terapadとサクラエディタ派と三つ巴になりそう。MacならCotEditor一択。Visual Studio Codeを使っていた時期もありましたけどね。



PCに慣れた人も必読な単語登録

多分一番重要なトコロ、スキル関係なく上級者でも参考になるであろう「単語登録」による効率化方法が具体例含めて細かく書いてます。

まさしく極限といってもいいぐらい効率化させています。具体的に言うと「Shiftキー」を押す手間を省いているぐらい。

「(」を入力する場合、書籍の例だと「c」→「(」と変換させています。形が似ているからとのこと。

会社の住所など、長くなりそうな内容がある場合も「じゅうしょk」で変換する事で表示させると言った具体的な例まで記載されてます(「k」は「会社(kaisha)」の意)。

僕自身もけっこう辞書登録を活用しています。長かったり変換してもすぐ出てこない文章や単語を出すときに重宝してます。

僕の場合は「@」を入れてから変換させています。「→」は「@6」と変換しています(テンキー表記で右側に6があるため)。僕の方法はこちらを参照ください。

「@」から始まる定型文の変換方法。僕が使っているショートカット入力まとめました

メールの読みやすい書き方もありますので「どうすれば読まれやすいメールが書けるだろう…」という方も必見です。

仕事だけではなく個人的な趣味にも使える知識が身につきます

後半からはGoogle Chromeの導入方法とクラウドを活用した内容。このあたりから個人用のPCやスマートフォンでの効率化方法です。社内PCはセキュリティの問題とかありますからね。

別の端末との同期方法や、Evernote、Googleドキュメントを使用した内容です。Evernoteに名刺を保存したり、Webページを保存するといった具体的な活用方法が記載されてます。

また、PCだけではなくフリック入力の方法やGmailについて書かれたスマホ活用術も細かく書いています。

フリック入力に慣れると、これ以外使えなくなるレベルで仕事が捗ること間違いなしです。フリック入力にしていない方は必見な内容ですよ!

巻末にMacの内容も記載されているため、Macユーザーも使えます。

総評

これからPCを業務で使う人は必携の一冊

と言えます。PC上級者が長年の経験から効率化したことが書いてありますので、PCあまり触ってこなかった人ならば作業効率向上のみならずPCスキルも身につきます。

また、単語の辞書登録による効率化方法も書いてあるのでそれまで効率化を意識せずにPCを触ってきた方にもオススメできます。

この本の目的として、

「仕事をラクにする」という目的と、もう1つの大きな目的が本書にはあります。それが「もっと仕事を効率化させるにはどうしたらよいか?」を考える「クセ」を身につけていただくことです。

ヨスさんはこのように書いていますが、マイケル・ハウスマンという経済学者が、

IEやSafariなど、最初から入っているブラウザではなくChromeやFirefoxをインストールしている人の方が仕事ができる。

という調査結果を出しています。

Performing better at work? You’re probably using Chrome or Firefox

「別のソフトをインストールする手間をかけてでも『もっといいもの』を自ら探す習慣がある」

つまりは

仕事の効率化を考えるようになると、実際に仕事ができるようになる。

そういった意味で、効率化を意識していなかった方は必読です。

効率化できるソフトの紹介などもいくつかあるのですが、ScanCrabは知らなかったですね…

未だにWinshot使っているのですが、デュアルモニターに対応していなかったりするのでこの機会に移行してみます。

「光速は俺らには遅すぎる」と言ってみたい方へ

この本に書いてある内容は、ローマ字に慣れた現代人の作業を「光速」に至るまで効率化する本です。

しかし、実のところシンプルな方法でこの光速を超えることができます。その方法とは…

かな入力

です。実のところ、読んでいてこれを採用していないのが意外だったぐらい。

例えば

「斜め七十七度の並びで泣く泣く嘶くナナハン七台難なく並べて長眺め」

と打つ場合、ローマ字であれば

「NANAMENANAJUUNANADONONARABIDENAKUNAKUINANAKUNANAHANNNANADAINANNNAKUNARABETENAGANAGAME」

84文字です。ところがかな入力だと

「ななめななし゛ゅうななと゛のならひ゛て゛なくなくいななくななはんななた゛いなんなくならへ゛てなか゛なか゛め」

53文字。1文字うつ速度が同じとすると、およそ1.6倍速で打てることになります。

光速を超えたいなら「かな入力」にしよう!

一度ローマ字になれると切り替えが難しいので、現時点でローマ字入力がおぼつかない人にとってはチャンスかもしれませんよ!僕は無理だった。

 

めちゃくちゃ売れてるようです。僕はギリギリのところで買えました。