[労働審判体験記:4]会社側の弁護士から反論が来た

ハロー、おかえり同志。

このブログでは、会社を解雇されてから労働審判で決着までの実体験を書いています。

この記事では解雇が無効である通知を弁護士を通じて会社に送付後、会社側からどんな反応が帰ってきたのか記載しています。

すべての内容は下記記事から参照できます。

会社から連絡が来ました

会社を退職後に弁護士に正式に依頼を行い、こちらから解雇無効の通知を会社に送りました。

この内容が前回の記事ですね。

送付が簡易書留だったのでいつ届いたか分かるようにしています。

そして到着からちょうど14日後、会社から弁護士さんまで電話で返答がありました。

14日というのは「この期間までに返答がなかったら法的措置を取る」と指定した期間です。

連絡の内容というのが、会社が解雇無効を受け入れて頭を下げたか、はたまた一蹴したか…その返答内容は

「内容について社内で協議するからもう少し待ってください」

というものでした。

いや、どんだけ時間かかるんだよ

…と思いましたが弁護士さん曰く、14日で決められる会社というのは少なく、返答を待って欲しいという連絡が来るのはよくあることだそうです。

まあ冷静に考えるとそのとおりで、お偉い様方が社内で協議したりする必要があります。

ましてや僕の在籍した会社は規模も小さく、顧問弁護士もいなかったように思いますから会社も弁護士を探す必要があります。

1ヶ月ぐらいして回答書が送られてきました

1ヶ月ほど経過して会社側の弁護士からこちら側の弁護士さん宛に「回答書」が送られてきました。

かなり待った末にどんな回答をしてきたのか……内容がこんな感じでした。

・指導や指示はしっかりやっていた
・作業が遅く能力不足と認定した
・作業を指示してもその通りにできないから改善の見込みはない
・別部署への異動は50人しかいないうちの規模の会社では無理
・よって社会通念上解雇は有効

どうやら会社側も弁護士を通して闘うつもりになったようです。

上記の内容に加えて、

・メールの漢字に誤字があった
・指示を確認するときに「○○すればいいですか?」と上から目線で口が悪い
・話を聞くときに肘をついていた

など「こんな理由で解雇すんの?」という取ってつけたような細かい理由が新しく付け加えられていました。

確かに僕は考え事をするときに手を口元に当てる癖があるので、その時にたまたま机に肘が当たっていたかもしれませんが…

会社からの反論が出されたので、これに対しても1つ1つ反論を展開していきます。

・会社は指導、指示をしっかりやっていた
→もらった指示は「やるべきことは自分で調べてググって解決して」だったがこれは指示でも指導でもない

・能力不足で作業が遅い
→業界未経験の人間に、頼る人もいない状態で一人で作業させたのはどっちだよ。上司は全て僕一人に丸投げして取り付く島もないので、一人でなんとかせざるを得なかった

・改善の見込みがない
→解雇理由に挙げてきた具体例は、別のプロジェクトに移動して1ヶ月足らずの内容だけでした。改善の見込みなしと判断するにはあまりにも早すぎる

・異動させられるような部署はない
→同じ部署内に2つプロジェクトが走ってており元居たプロジェクトも続いてました。経験を積ませるために違うプロジェクトをやらせただけなので、戻すこともできた

こんな感じですね。

会社の解雇有効の提示に対して、上記の反論があるということを弁護士さんにメールして、会社宛に送る回答書の原案としてもらいました。

こんな感じで、いきなり労働審判を起こすのではなく、相手の意思を確認するために労働審判前に資料でやりとりします。

お互いに主張が対立していますが、さらに労働審判前にお金で解決できないか、和解金交渉があります。

次の記事では和解金の交渉について書いていきます。