このブログでは、会社を解雇されてから労働審判で決着までの実体験を書いています。
この記事では労働審判の第一回目と二回目の間、会社から送られてきた反論について記載しています。
すべての内容は下記記事から参照できます。
会社から労働審判の内容について反論が来ました
労働審判1回目が開始され、続きとなる2回目は全員の都合が良い日付に開催されます。
ゴールデンウィークを挟んでいたのですが、連休に入る直前に「補充主張書面」と称した文章が会社側の弁護士から送られてきました。
第一回目の労働審判で僕が会社に損害を与えていないことについて、こちらの弁護士さんや裁判長から突っ込まれていました。
この時の内容については1つ前の記事を参照してくださいな。
これについて、会社側の弁護士から送られてきた反論文を抜粋したものが以下の内容となります。
太字や下線など以外の文面はほぼそのまま。
色々突っ込みたい点があります
やたら読点が多く読みにくいですが、僕がまとめているときに入れまくったのではなく、実際の文面に大量にありました。
文中の登場人物もよくわからないことになってます。
今回の労働審判は会社からも申し立てしてるので、会社の立場的には「申立人:会社 相手方:僕」という事になります。
ところが、明らかに逆になっています。
これでは「会社が相手してるのは会社」ということになってしまいます。
さらに致命的なのは「損害が発生しているかわからない」という点。
「実損害が発生した」と書いていたかと思いきや「実損害が発生しなかった」と次の段落で言ってることが逆になっています。どっちやねん。
労働審判中、会社側は損害があったことを説明できず窮地に立たされましたが、これでは損害が発生したかよくわかりません。
解雇理由が増えていました
作業の大幅な遅延が発生したことの具体例が追加で書かれていましたが、その内容は…
…という、解雇しなければ発生しなかった内容でした(この具体例の『相手方』はさっきと打って変わって僕のことになっています)。
というか…僕が解雇通告をうけたのは9月15日です。
解雇理由として認められるのは、解雇通告前のものに限り、通告後の後付けはできません。
かなり基本的な内容のはずで、弁護士が知らないというのはまずないと思うので、会社が書くよう強く言ったのではないかと思われます。
…上記のようなツッコミどころ満載の文面を僕と裁判所に提出しているのです。
会社が下地を書いたのか、弁護士が全部書いたのかどうかわかりませんが、 この時点で
「あぁ……なんかこれはもう勝てるんじゃないだろうか」
と、気の抜けた自信を持つことができました。
内容を確認して、内容についての事実かどうかなどの反論文をタリーズに籠もって書き上げてメールで弁護士さんに提出しました。
たとえば「作業を独断で進める」という内容については「独断ではなく指示はあった。遅延を防ぐために作成した内容を逐一上司に見せて確認している」という反論になっています。
…「やることを自分で調べてやれ」という指示と呼べるものかよくわからないものだったんですけどね。
こうして僕が書いた文章を弁護士さんが確認し、内容をもとに弁護士さんが裁判所への提出用に書き直します。
こちら側の資料は相手ほどじゃありませんでしたが読点がちょっと多めだったのが気になりましたが、申立人が僕で相手方が会社という点も一貫していました。
弁護士の能力の差…なんでしょうかね、ハズレ引くと怖いなぁと思いました。
第二回の労働審判まで1ヶ月ちょっとぐらいでしたが間に合わせて裁判所へ提出し、労働審判第二回目に臨むことができました。