小型二輪AT限定の教習をどんなものかと受けてみた

台風はまだ北海道に上陸してないけど風強いですね!『なー』です。

こちらの記事に書いたのですが、維持費の面で自動車からスーパーカブなどの原付バイクに乗り換えを考えています。

クルマから原付バイクに乗り換えようとしてバイク屋まで行った記録

普通自動車の免許についてきた原付一種だと、色々と制約があるようでバイク屋の店員さんに二種に乗ることを勧められたため、小型二輪の免許を取ることにしました。

バイク屋でホンダの冊子をもらったんですが、

これには原付二種のイイトコロがたくさん書いてありました。

普通免許持ってるなら免許取得の費用もAT限定で4~5万程度!これはいいですね!

今乗ってる13年前のワゴンRがサビサビで、ブレーキかけた時にカタカタと音を立てるぐらいガタが来てるので、車検費用はこれ以上になると思ってます。

最短でも9時間の教習というとても短い期間でとれるようです…が、この短い期間には実は罠があったりします(これは後述します)

つーわけで

小型二輪免許申し込みしてきました。

金額は72,348円。卒業生割引とか色々入って最終的な金額は64,350円。既に普通免許を持っているので、このぐらいで済みました。

4~5万って書いてありましたけど、余裕で超えましたね(これでも地域最安値)。札幌圏が高いだけ?念のため言っておくとAT限定ですよ?

※僕はマニュアル車で自動車免許取りましたけど、MT車使ったことないです。「男のくせにオートマ限定かよw」って言われるのが嫌だったという理由です。

もし、これから免許取る方が居ましたら、そんなこと気にしてないで安くて教習も早く終わるAT限定で取った方が絶対良いと断言しておきます。

閑話休題、このとき教習所の職員さんに

受付「教習には免許証と軍手、長袖、長ズボンが必要になります。これを忘れると教習が中止となり、手数料(1,080円)をお支払いいただく必要があります」

と説明を受けました。

このクソ熱い時期に長袖とか拷問か

…と、聞いたときはビックリでしたけど、安全面を考えたらまぁ当然なことですわな。

タンクトップでバイク乗ってる人たまーに見かけますけどさぁ、あれ転んだら引きずられてアスファルトがヤスリの役割になって肌ズタズタになるでしょうよ?



実際に教習所で運転してみた

教習所ではヘルメットと肘、胸と膝のプロテクター、バイク用のブーツの貸し出しがありました。

最初から長袖と長ジーンズで来れば、ホントに軍手と免許証だけでよさそうです。

が、教習所のブーツはサイズが28cmまでしかない。僕の足29cmなんですよ…

長年使われていたためちょっと伸びているのか、幸いにもちょっとキツいだけで済みました。

靴のサイズが人より大きいか小さい場合、事前に自前でブーツを用意しておく方がいいかもしれません。

で、教習開始。乗ったのはスズキのアドレスV125

教官「いままでバイク乗ったことある?」

僕「全くないです…」

と、バイクについて全くの素人であることを説明したあと、スタンドの上げ方、ハンドル、ブレーキ、スロットルを回せば走ることを教わり…

教官「コース一周するんでついてきてー」

と、

一発目でいきなり教習所のコースを1周させられます。

スロットルを回す方向(奥側に回す物だと思ってた)や、マニュアル車の半クラッチの要領で後輪ブレーキをかけながら発進することも知らない僕はさっそく混乱します。

あわてて急発進したものの、意外とすんなりついていけます。カーブはかなり内側に寄ったり速度が不安定になったりしましたが、こちらも難なく進みます。

で、コースを2周したあとにS字カーブ、クランク(90度のカーブを2回曲がるやつね)をやります。

こんな感じで、矢印の通りにまわっていきます。

S字カーブは問題ないもののクランクは速度調節が難しく、後輪ブレーキをかけすぎるあまり止まってしまい、発進しようとすると急加速になって脱輪…とかなり苦戦しました。

速度調整、むずくね…?

僕を見ていた教官曰く

教官「下を見過ぎてる!あとブレーキが強すぎるんだよね。バイクは目線の方向に曲がっていくから先に出口を見るようにしなよ!」

ブレーキの加減なんて知るかよ!

今日初めてなのにアクセルやブレーキの加減なぞわかるわけがない。

クランクが終わると今度は「一本橋」に挑みます。

長さ15メートル、幅30センチ、高さ5センチの橋から落ちないように5秒以上の時間をかけて渡りきります。

これが辛い。なにせ真っ直ぐ走れない。

上り坂にスピードをつけて乗り上げたあと、うまくバランスがとれずに落ちてしまいます。

これも目線が原因で、落ちるかどうか気にするあまり下を見てしまい、バランスがとれなくなるそうです。

かといって、前を見るよう意識してもびびり過ぎるあまり、真っ直ぐ見ているようであってもクビが上を向いて目線が下を向くカタチになることが…!

結果、無理な体勢になって肩に力が入ってしまいバランスが崩れることもあり、かなり難しいです。

教習最初の1時限は、クランクと一本橋に半分近く費やして終わりました。いずれも成功は1回のみ。

確かに総じて目線が原因なようで、成功するときはしっかり前を見ることができていました。

どっと疲れましたが、1時限目はこれで終了。

さて、ここで(特にすでに二輪免許をお持ちの方は特に)お気づきでしょうか?

ほとんどの内容が最初の1時限に詰め込まれてます。

免許なしの状態でAT限定の小型二輪免許を取る場合は5時限分実技を受ける必要があるのですが、免許アリの状態だと無理くり1時限内に詰め込んできます。

んなもんだから、

追加講習(有料)となる可能性が非常に高いです

すでに原付1種乗ってる人なら難なくいけるしょうが、久しく自転車にすら乗ってなかった僕にはかなり厳しいものでした。

次はシミュレーターを使ってカーブや雨天や砂利道でブレーキをかけるとどうなるか…というのを体感します。

こんな感じ。「フレンドパークでソバ配達するやつみたいなの」というと通じるだろうか?

危険な状況(道路にものが落ちてたり、無理矢理割り込んでくる車)を想定した内容で、事前に察知して減速や停止すると言った危機回避能力を測定します。

あとは濡れていたり、砂利道などの状況で白線でブレーキを引いた時の反応速度や強さ、カーブで膨らむかどうかを測定。

…と、かるーく雑談してシミュレーターを使用しての2時限目が終了し、この日の教習を終えました。

実技は最低でも8時限受ける必要があります。これには2つの段階があり、

第一段階:3時限(うちシミュレーター1回)
第二段階:5時限(うちシミュレーター2回)

と分かれています。

第二段階に進むためには、次の段階に進んでいいか教官からお墨付きをもらう必要があります。

つまり、実車使用2回目の時限で見極め(次の段階に進んでいいかテスト)という、かなりの無茶ぶりが求められます。

僕の場合、見極めのときに一本橋とクランクが安定せず、1時限追加して第二段階に進むことができました。

と、そんなこんなで第一段階の見極めまで終わりましたが、ここまで失敗に至る原因としては運転技術とかそんなものはさして重要ではなく、

緊張しすぎている

ということが原因のほぼ全部、85割(?)ぐらいを占めていました。

よく考えたら僕が乗っているのは小型二輪。他の普通二輪と違って小回りが効く分、ラクショーなハズなのです。

実際に肩の力を抜いて、しっかり前を向いて運転していれば、それだけで意外とすんなりいけるもんです。

なので、次の記事で僕がやった緊張を解く方法を具体的に書いていこうと思います。できるだけエビデンスとかちゃんとあるやつを書いていきます。