2019年、参議院選挙が終わりましたねぇ。
前回こんな記事を書いたのですが、今回の参議院選もなかなか面白い方向に盛り上がりました。
今回の「池上彰の選挙ライブ」は候補者にガンガン突っ込んだ質問をすることから「池上無双」と言われた時からだいぶ陰りが見え、あんまり候補者に切り込んでいかなくなってました。
とはいえ、平野博文幹事長のとんでもない失言(しかも投票日直前の発言)に触れるなど要所要所でキレは健在。
おおおお!!!平野の京アニ放火事件についての失言について突っ込んだ!!これだけでこの番組見る価値あるぞ! #池上選挙 pic.twitter.com/QK7ACgZmM1
— なー (@Na_sun) July 21, 2019
…しかし今回の参議院選ではテレビよりも、山田太郎さんとNHKから国民を守る党の様子の方が面白く、大いに盛り上がってました。
祝!山田太郎さん当選!
今回の選挙、僕や周りの人が一番応援したのは山田太郎さんです。
上記の記事にもちらっと書いたのですが、山田太郎元議員(当選したから”議員”にすべきか?)の功績というのがすごくて、代表的なものを挙げると下記3つ。
・著作権非親告罪化を海賊版に限定
同人誌など公式が表だって禁止していない基本な二次創作を対象外にした。ファンがイラスト書いたら違法になるかもしれなかった
・ダウンロード規制法案への見直し提案
スクショ含めたダウンロード行為そのもの(キャッシュ保存含む)が著作権違反になるところだったのを防いだ
・児童ポルノ禁止法の対象からマンガ等の創作物の除外
実在しない人物でも見た目が児童のキャラにいかがわしい行為をする描写は人権侵害になるところだった。実在しない人物にも人権がマジで適用される可能性があった

…まぁ簡単に言うと、「ネットのことはよくわからんけど規制する」という役人と戦ったんだよ

スクショって地図とかページとか後で見るのに日常的に使うのに…
このように実績をしっかり残している元議員であり、今後のネット社会の発展には必要不可欠な方です。
「#山田太郎53万票プロジェクト」というTwitterで期日前に山田太郎さんへ投票を呼びかける運動もあり、開票時には特にTwitter上ではかなり注目されていました。
そして、投票締め切りから5分で当確が出ました。
山田太郎さん、NHKで当確!
勝鬨をあげましょう!
えい!えい!おー! pic.twitter.com/bYzDe8C0oV— おぎの稔 (荻野稔)大田区議会議員 東京都大田区 (@ogino_otaku) July 21, 2019
RT数からも注目されていたことがよくわかります。実際Twitterトレンド一位になりましたしね。
山田太郎氏当確でツイッター「トレンド」1位に 表現規制反対訴えネットから支持
選挙後も、静岡県選挙管理委員会が山田太郎さんへの票が山”本”太郎の票として計上してしまったといった不祥事があったりで話題になり続けています。
山田太郎票515票を山本太郎票に 職員思い込みで富士宮市選管集計ミス
これをきっかけとして当事者たる山田太郎さんが投票方式の変更にも踏み込んだりしてほしいですねぇ…スマホで投票できるようにしたりとか。
盛大に笑わせて存在感を示した「NHKから国民を守る党」
今回の参議院選、この党の存在を避けては語れまい。
「NHKから国民を守る党」は2013年に発足した政治団体です。
元NHK職員の立花孝志さんが代表を務めており、党名のとおりNHKの不正追及や職員の受信料取り立て、契約の強制などの問題に取り組んでいます。
実際、僕はこの党が発行したシール持っており、NHKの集金に見せたことがあります。コレについては下記記事参照な
で、この政党はNHKの問題について調べたことある人でなければ知名度はかなり低い政党です。実際議席なかったしね。
ところが今回の参議院選でものすごく注目をあつめることになりました。
…っつーのも…
候補者がイロモノだらけ
https://twitter.com/qa2as/status/1149507084834103296
完全にネタに走ってます。インパクトを残すために敢えてやってる感じ。
で、実際に政見放送見てみたらマジで面白い。
特に党代表の立花孝志さんの放送は18分最初から最後まで飽きずに見れます。
なにがスゴイって、ただネタだけで終わらせないで真面目な内容もしっかり盛り込んでるんですよね。
主題たるNHK受信料の問題については非常にわかりやすく、興味を持ってもらえるよう計算あれた面白さを絶妙なバランスで併せ持った政見放送に仕上がっています。
紹介する立候補者も2人も非常にわかりやすく論理的…と思いきや勢い一本で笑わせに来るという圧倒的温度差でハンパネーインパクトを残すようシッカリ計算されてます。
そしてそして、ネット上を笑わせたこの政党ですが、まさかまさかの議席獲得!
「N国」の1議席獲得が確実…比例 : 選挙・世論調査 : 読売新聞オンライン
いわゆる泡沫候補と読んだ人も少なくなかっただけに、かなり話題になりました。
「NHKをぶっ壊す!」を議会でも言ったりするのか、そしてNHKは当選でビビるのか、他の候補者はまたネタを提供するのか…今後の動きに目が離せない政党です。

めちゃめちゃ面白かったけど、政治の場で仕事してくれるかな?

まぁ…でも、かなり具体的で身近な問題を取り上げて施策も考えてるから、支持集めるのもわかるよ
そして7月25日、「テレビを置いているホテルは全室分の受信料を支払え」という判決が出ました。すげぇタイミングです。
NHKがビジネスホテル大手「東横イン」とグループ会社に未払い分の受信料の支払いを求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は25日までに同社側の上告を退ける決定をした。同社側に計約19億3千万円の支払いを命じた二審・東京高裁判決が確定した。24日付。
一、二審判決などによると、NHKは東横イン側のホテル約230カ所について、受信料が未払いの計約3万4千台を対象に受信料の支払いを求めていた。
これでますますNHKから国民を守る党に期待が寄せられてしまいます。
選挙前に大々的に報道されてたらもう3議席ぐらいとれたんじゃないかな?
選挙より吉本の闇営業騒動の方が話題になってたよね

なんかテレビみたら選挙より吉本の内輪もめの方が話題になってたよね…報道機関としてはどうなんだろう…

実際そう考えてる人もけっこういるっぽい
朝起きて選挙の結果を見なきゃと思ってテレビつけたら全局お笑い芸人と吉本興業のいざこざしかやってなくて「あーもうテレビ局って国民にとって完全に必要なメディアではなくなったんだな」って心から思った。
— 田中 修治 OWNDAYS 社長 (@shuji7771) July 22, 2019
眠ったのは今朝の8時。目覚めてテレビのスイッチを入れたけれど、どの局も吉本の話題ばかり。終わったばかりの選挙については(一時間ほど各局チェックしたけれど)どこも報道してくれない。投票率も50%を切った。もういいや。好きにすればいい。心の底からそう思う。
— 森達也(映画監督・作家) (@MoriTatsuyaInfo) July 22, 2019

こういう人もいるけど、それは違うと思うんだよね
今の時代、速報を見るならテレビニュースよりもWebニュースの方が早かったり色々な新聞社が報じたりします。
開票後なら選挙に特化したニュースを新聞社とかが発表してるし、NHKや各新聞社が特設サイトを用意して速報流してます。
こういうの見た方が早いんじゃあないですかねぇ…どうしても動画で見たいなら「AbemaTV」「日テレNEWS24」「TBS NEWS」とかいくらでも選択肢あるわけだし。

芸人って生活から遠い存在だし、芸能事務所の内輪モメをニュースで取り上げる必要あるかな?

芸人さんって意外と身近だったりする。イオンとかでイベントやるときも芸人関わってたりするし
コントや漫才をやるイメージが強いですが、イベントの司会進行で芸人さんが呼ばれることってけっこうあるのです。
地域活性のためにマジで取り組む自治体とかも出てきましたから、特に地方では意外と身近な存在なのですよ。
札幌吉本所属のオタク芸人大林宜裕さんがツイキャスで雑談してるときにちらっと言ってましたが、地方はもっと大変なことになってるとのこと……
行く現場行く現場で吉本の闇営業騒動の件について触れられるらしいです。
かといって当人の感想としては「北海道からだと遠すぎて現実味のない話、夢の話」 という…
こういう時だからこそホントに頑張って欲しいですわ。