「ゲームやスマホは覚醒剤と同等」という主張をぶった斬る! – 香川県の「ネット・ゲーム規制条例」について ♯3

もうTwitterとかで話題になってから1ヶ月ぐらい経過しますが、未だ進展がなく批判されまくってる香川県のネット・ゲーム依存症条例についてです。

前回はこっち参照。

「ネット・ゲーム依存症」は病院の陰謀説! – 香川県の「ネット・ゲーム規制条例」について ♯2

今回は、この条例を考えた自民党の大山一郎さんってどんな考えでネットやゲームを規制しようとしてるのか?ってことを本人の発言から考えてみます。

議事録の内容から読み解く

香川県県議会の議事録を漁ってみたら、大山一郎さんのゲーム依存対策を訴える発言が記載されていました。

2019年02月20日:平成31年2月定例会(第2日) 本文

めちゃくちゃ長いのですが、ゲーム依存症について訴えているのは前半の4分の1ほど。

内容としては

・両親がゲームに課金しすぎた結果、当時1才1ヶ月だった子供のミルク代が確保できず衰弱死させた事件があった
・ゲームに課金しすぎて生活苦になりお金と食料品を奪うため強盗した事件があった
・ゲームをやると覚醒剤と同じよう大量にドーパミンが出る。これは覚醒剤と同じような状態
・ゲームによる快感は、麻薬や覚醒剤への依存と何ら変わらないことが脳のレベルで裏づけられている
・依存症の予防には「愛着」だ。親との安定した愛着がネット・ゲーム依存症を予防する。

このような内容が書かれていました。

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…「愛着」って何?

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精神科医のジョン・ボウルビィの愛着理論の事だと思う。けど、どこから知ったんだろう…

いくつかゲーム依存を原因と思わしき事件をいくつか挙げて、ゲーム依存症とはこんなに怖いことになるんだ!と説明をしています。

挙げられている課金しすぎて育児放棄した、強盗殺人したという事件は確かに実際にありました。

1歳男児衰弱死、体重わずか3.8キロ 25歳の両親を逮捕「泣かないからミルク与えず」 

【前橋高齢者殺傷】スマホゲームに月4、5万円 多額借金で生活困窮 「人に接するのが嫌」で仕事せず – 産経ニュース

どちらも成人以上の大人が引き起こした痛ましい事件ですが、同じ事ならギャンブル依存症が引き起こした事件の方が件数は圧倒的に多いですよ。

夏場の炎天下の社内に子供を放置して蒸し焼きにする事件も、パチンコに金を使いすぎて起きた痛ましい事件も毎年起こってます。

乳児を車内放置、熱中症で死亡か 25歳母親を逮捕 – SANSPO.COM 

名古屋の強殺 死刑求刑 : ニュース : 中部発 : 地域 : ニュース : 読売新聞オンライン 

…ま、特に自民党はパチンコチェーンストア協会から献金受けてる議員多いですから、パチは批判できませんわな。

それでゲームやネットの方に矛先を向かわせたんじゃないかなーって思います。

次に「覚醒剤と同様にドーパミンがたくさん出るから」という理由で批判しております。

報酬系と呼ばれる脳の領域や、情緒、共感性にかかわる領域で異変が起きていることが明らかになっています。不利益な行動にブレーキをかけ、有益な行動には意欲を出すことに重要な働きをしている眼窩前頭葉や、相手の気持ちを理解したり、共感したり、気分の安定にもかかわっている前帯状回などの領域で機能異常だけではなく、萎縮や神経のネットワークの異変という構造上の変化さえも起きていることがわかってきています。麻薬や覚醒剤への依存と何ら変わらないことが脳のレベルで裏づけられています。

って言ってますが、「脳のレベル」って何だよ?

そんなわけのわからないので麻薬や覚醒剤と比較されても説得力ありませんがな。

一応、ゲームで遊ぶことで幸せホルモンの1つで、快感を与える成分「ドーパミン」がたくさん出ます。

同じようにドーパミンを大量に分泌させる行動には

・甘い物を食べる
・運動する
・カフェインを取る

などがあります。運動ならランナーズハイとか言いますよね。

せっかくだから全部論文出しとこう。

甘い物を口に入れたらドーパミンが出る調査結果

運動するとドーパミンが出る調査結果

カフェイン摂取でコカイン摂取レベルのドーパミンが出る調査結果

ドーパミンが出るから覚醒剤と同じ!キケン! っていうなら…

 

ケーキを食べる=覚醒剤摂取と同じでキケン!

マラソンで汗流す=覚醒剤摂取と同じでキケン!

ってことになりますわなぁ。

薬物とゲームを一緒にするなと

大山一郎さんの思想が思いっきり出てる部分がココですな。

最近では、中学生や小学生までもスマートフォンを持つ子供がふえており、親が子供にスマホを買い与えるとき、ちょっと進んだ携帯電話を与えるくらいの感覚であれば、それは余りにも甘い考えなのであります。あらゆる情報機能を備えたスマホは、コンピューターと劇場と通信ネットワークとスロットマシンが手のひらに与えられるようなものなのであります。それを寝床まで持っていくのは、ベッドの横にヘロインや覚醒剤を置いているに等しい行為なのかもしれないのであります。

おおっと…

「スマホは覚醒剤やヘロインと同じ」ってマジで言ってる

スマホをスロットとかに例えるあたり悪意ありあり…せめて手帳とかあるだろうよ。

覚醒剤など薬物を持ち出して「ネット・ゲーム依存症=薬物依存症」と悪い印象を与えようと必死なのがよくわかります。

NHKの「バリバラ」で田代まさしが薬物依存症について語っていた回がありましたが、依存症の中でも薬物依存症というのは

・使うことは法律違反とわかっている(けど使っちゃう)
・「中毒」がある(毒が体内にあり、体外に毒を出せば解決する症状のこと)
・症状が進むと体質が変わり後遺症が残る
・反社会勢力と繋がる

…とまあ、ざっとこんな特徴があります。

スマホで後遺症に苦しむなんてなかろうよ

アラーム機能で毎朝起きるなんて普通にあるし、ラジオを聞いたり、Youtubeでリラックスできる音楽を流しながらベッドに入ることもあるだろうて。

こういったことも薬物と同じ扱いにしちゃうあたり、スマホやゲームの知識や物事を考えたりする力が著しく欠けているとしか思えませんなぁ。

スマホで何でも調べられる時代に、根拠無く薬物と同じだとかハッタリぬかしても、すぐボロが出ちゃうんですよ国会議員さんよ!いじょ。