ハロー、おかえり同士。
今日はHair of the Dog BrewingのCherry Adam From the Woodを紹介しますよ。
やはり今回も知名度の低い、ビールガチ勢の方でなければ聞いたこともないであろうビールなのですよ。
これも「BLUEBERRY BOYFRIEND」から引き続き麦酒停で勧められて飲んだものです。
そして例によって例のごとく、今回紹介するビールは楽天、日本のAmazonはおろかアメリカのAmazon.comでも販売されていません。
…「例によって例のごとく」とか書いちゃったけど、超マイナーなビールを飲んだ初心者による感想って需要あるのか心配だよ…
さて、よほどの英語に精通した人間でなければ、「Hair of the dog」という慣用句の意味は分からないでしょう。
直訳すると「犬の毛」ですが、元々は狂犬病の犬に噛まれた傷口に犬の毛を塗り込むと傷が治るという迷信のことです。
これが転じて、酒を飲み過ぎて二日酔いになったら酒を飲んで症状を和らげるという意味になりました。
つまり日本語で言うところの「迎え酒」ですね。
もし「人食い犬」って訳しちゃった方は相当なロック愛好家とお見受けしますよ。ガンズ・アンド・ローゼズとか絶対好きでしょう。
ビールの概要
ラベル記載の数値ですが、アルコール度数はビールとしてはかなり高いです。
海外のビールレビューサイトによれば13.5%と言うところも複数見られたので、キツさは覚悟しなければなりません。
ラベルにはメーカーの象徴というべき犬が描かれています。
裏面には英字でビールの説明がありました。
This beer is made with Northwest hops, organic pilsner malt and a variety of specialty grains. After fermentation it is aged with locally grown black cherries in bourbon casks for fifteen months. The fruit lends a sweet tartness to the finish. melding with the wood and adding a new dimension of complexity.
<訳>
このビールはアメリカ北西部産のホップ、有機ピルスナーモルトと様々な穀物を使用しています。発酵後に地元産の黒サクランボを使用し、バーボン樽で15ヶ月間熟成させます。後味には果実の甘みが広がります。木の香りが調和した新たなコクを加えています。
頑張って訳しました。
「complexity」は本来「複雑さ」という意味ですが、味について書くときは「コク」の方が適切かなーと思ったり。
概要にも書いてあるし、そもそも名前にも「CHERRY」とあるとおりサクランボを使っていることもありフルーティーな味わいを楽しめそうです。
飲んでみた
これを飲む頃にはすでに4杯目であり、良い感じに酔っ払ってきております。
オーナーのフレッドさんも来て3人でピザつまみながら「ワーッハッハッハッハ!!」なんて笑いながら飲みました。
度数が非常に高いので、今回はショットグラスでいただきます。
醤油だこれ
色もさることながら、匂いはチェリーの香り…というより発酵食品感が強く大豆以外から作られた醤油と言われた方がしっくりきます。
醤油も発酵食品だし、製造過程にアルコールが入ってるし、匂い嗅いだらちょっとツンと来るじゃん?
写真はちょっと赤みがかってるように見えますが、注いでみたらもう真っ黒。
匂いからも見た目からも普通のビールではないことを改めて確信します。
で、口に含みましたが…甘い、甘すぎる。
味は当然ながら醤油感はまったくなく、ラベルに記載されてたとおり果実の甘みが広がります。
でもその強烈な甘さというのが、シロップを煮詰めたような濃さなのですよ。
とてもじゃないけどグイっと飲めません。ショットグラス一杯でおなかいっぱいになります。
とんでもなく甘ったるい中でアルコールもガツンとくるので、急激に酔いも回ってきてとにかく飲んでて疲れました。
樽で長期間熟成されてるからアルコール度数が高く、残糖感が極めて強くなるのはしょうがないとはいえ、僕にはどうやら合わないようです。
スタウトとかあの辺が好きでかつ、フルーツを長期醗酵させて極限濃縮したようなビール剛者専用と言って良いでしょう。
アルコール度数がキツいのと、甘さもめちゃくちゃ強いので初心者には間違いなくオススメできません…
オススメ度:★☆☆☆☆
いじょ。
・内容量:12fl oz(355ml)
・アルコール度数:10%
・原産国:アメリカ オレゴン州ポートランド