[ICL体験記:4]手術日の内容

スタバでノートPC開いている人、目がいい人なら背中越しに画面見えるから気をつけな!というブーメラン発言をドトールで書く。『なー』です。

今回は手術の内容を書いていきます。いよいよ目の中にレンズを入れます。

手術日が来た

手術日から1週間分の有給休暇をとり準備万端。仕事には支障をきたさないようにしました。

前日に事前に渡された目薬をさし、目の消毒をしておきます。

なんかスプラトゥーンのガチマッチみたいな名前してるな…

手術当日は風呂に入れず、翌日の夜まで頭を洗うことはできません。目にバイ菌入ったらマズいですからね。なので、昼に風呂に入って清潔にしておきました。

手術日は雨だったのですが、手術直後は目がかすむので車は使えません。目を濡らさないように傘をさして向かいます。

この日は白内障手術を待つおじいちゃんおばあちゃん方で混雑していました。

到着後、すぐに瞳孔を開く目薬をさし、髪の毛が目に入らないよう帽子を装着。帽子と眉毛をテープで固定します。

その状態で待機すること45分

14時を回ったときには眠くなっていました。

14:10頃 手術開始

まずは目に麻酔を注射されます。針から目を逸らしていることもあり、この時点ではあまり怖くありません。点眼麻酔も済んでいるため痛みもほぼなし。

手術台に寝ると同時に、上半身にブルーシートのようなものをかぶせられ、

直後、

シートの上から顔を思い切りぶっ叩かれました

シートは目の部分だけ磨りガラスのように半透明になっており、シートを固定する接着剤がついていました。シートに接着剤がついているということはどうなるかというと

 

眼球にシートが接着剤でベットリくっついています

でも麻酔しているので痛みはありません。目の部分だけシートが切り取られます。眼球からベリッ…とシートが剥がされますが痛みはありません。

 

でもめっちゃ怖い。
一瞬のことだからはがされる瞬間は何か感じる間もないですけどね。

顔の部分だけ見るとギルティギアのファウスト先生みたいな感じ
­

こんな感じで片目以外覆われます。首より下もシートで隠れてますけどね。

まぁシートの下では

こんな表情してたと思います。

シートの開いた部分から、器具でまぶたが閉じないように固定されていよいよ執刀開始。

この間は目を動かしてはいけないということもあり緊張しっぱなし。目を固定するってかなり難しいんですよ。

人間って、予期せぬ物音が聞こえたりすると勝手に目がそっちに動いちゃうでしょう?

目をベタベタ触られているにもかかわらず、「へそを見るように」とか「右上を見たまま」とか、先生指定の場所を見続けることの緊張は凄まじいです。

手術失敗…ってなったらと思うと怖くて怖くて…

 

手術中は、アゴをあげて目が正面を向くように、手術台の強烈なライトを凝視し続けます

強い光で目が眩み、食塩水を終始目に浴びているので、目の前で行われている執刀などの光景はほぼ見えません。麻酔が効いているので痛みもナシ。

そう、痛みはない…

でもな…

 

 

全身麻酔ではないから意識はある状態なんですよ

 

今、目が切られているな…

あぁ、レンズが入れられたな…いま目の中で畳まれたレンズが開いたな

…というのが目の圧迫感など感覚でわかってしまいます。

今まで手術の経験がない僕には緊張していたこともあって耐え難く、全然たいしたことのない圧迫感が痛みに変わるぐらいに必要以上にビビっていました。

目が切られてる!!
何か入ってくる!!
痛い!!
怖い!!!!

はっきり言って人生最強の恐怖を感じていました。手術台の手すりを力いっぱい握りしめ、手はものすごく汗ばんでいました。

こうやって大げさに書いたのですが、圧迫感による痛みはありますが、実際の痛みはたいしたことありません。そう、大げさなのです。

ただ単純に怖さで痛みが数十倍に増しているだけなのです。 

 

この時、ペルソナ5の処刑シーンを思い出してました。

さすがに鎖で拘束されたり、もがいたりはしませんけどね。でも、シートで覆われて意識がある状態で体を切られる…

最高にビビりながら、しかし取り乱す余裕がないので冷静に死刑の執行はこんな感じかと考えていました。

ただの手術なのに死刑囚の気分です。

 

目を縫ってブルーシートが剥がされました。ひとまず片目終了。

「そんな全身に力入れたらダメ!」

と院長に強い口調で怒られました。

まだ片目しか終わっていないことを考えると、この時点で逃げ出したくなるぐらい怖かったです。

ジャギ様にショットガン向けられたモヒカンよろしく、恐怖でショック死してしまうのではないかと思ったほど。

 

で、

 

余韻に浸る間もなく、

「もう片目行きますよ。さっき経験しているのだから怖いはずはないから」

と、無慈悲に間髪いれず、ブルーシートをかぶせてきました。

いや怖えーわ!

…しかし直前に経験しているだけあって、確かに怖さは半減。冷たい水がいきなりかかってくることにビクつくぐらいでした。

それでも呼吸は終始とても荒い状態が続いていました。



14:42手術終了

体感2時間ぐらいですが、30分ぐらいしか経っていませんでした。フラフラしながら待合室に行きます。

あまりの怖さで喉が渇いたので、備えつけのアクアクララから水を飲みいったん落ち着きます。

ここでふっと目に入ったデジタル時計の数字がはっきり見えていきなり効果実感。

ですが、いきなり見えるようになったことに脳の処理が追いつかなかったのか、強い頭痛を起こしており、感動している余裕はありません。

支払いを済ませて、目薬と飲み薬の説明うけて病院を出ました。

炎症を防ぐ飲み薬と、

1ヶ月の間、毎日三回指す必要のある目薬

んでもって領収書がこれです。

756,000円

人生で一番でかい買い物です

手術が終わって病院を出た

病院を出たときにはすでに雨は上がっており、外はとても明るかったです。

傘を杖代わりにして歩かないと倒れそうです。目を開こうとすると縫った部分に鈍い痛みがあります。

濡れないのはいいのですが、瞳孔が開きっぱなしの僕にはあまりに眩しすぎて満足に目をあけられませんでした。

疲労感と頭と目の痛みが重なり早く帰りたくてしょうがない。でも帰り道に

GAPの下の小さい文字見えるッ!

ああ、本当に目がよくなったんだ!と感じました。

 

…でも目も頭も痛いのでそんな感動する余裕がありません。列車乗って帰宅します。

が、まだ夏が終わってもいない9月。日差しは15時を過ぎたこの時間帯が最も日差しが強い。瞳孔が開き直っぱなしで目が切れてる僕には相当に堪え、列車の中で

 

あ~あ~目がぁ~、目がぁ~!!

と、ラピュタのムスカ大佐よろしく目を両手で抑えていました。

帰宅すると手を洗って体をシートで拭いてから、もらった薬飲んでベッドへ直行。とにかく頭と目が痛いので目を開けていたくなかった…

18時頃に目が覚めましたが痛みは全然なくなりません。

このときスマホを見て時間を確認しようとすると、スマホのメールとかの小さい通知ランプがものすごく大きくみえました。

これが

このくらいの大きさにみえました。

PCモニターのランプも

こんな感じ。「K」のように見えた。けっこうくっきりと。

こんな感じで(特に暗いところだと)小さい光がすごく大きく見えます。

ニコニコでも見ようとPCに向かうも、目の切られた部分が痒みと痛みが混ざったような感覚になり、10分とモニターを見ることができません。

とにかくその日は寝ることを最優先。ちまちまTwitterでつぶやいて暇を潰して飯食って目薬さしてベッドに直行です。

入浴禁止なので、タオルで体を拭いて、頭を水のいらないシャンプーで洗って清潔に保ちました。けっこうきれい好きなんですよ、僕。

こういうの持っておくと、風呂入らなくても体を清潔に保てます。風呂入れないの1日だけなんですけどね。

しかしいつもより寝るのが圧倒的に早かったこともあり途中で目が覚め、スマホで深夜のラジオを聞いて夜を過ごしました。

ラジオ聞きながら寝て、また目が覚めてちょっとスマホいじって目の痛さに堪えきれなくなる…

というのを繰り返して、寝たのかどうなのかよくわからない状態で翌日を迎えました。

次の記事で手術から翌日の内容を書きます。