AOMEI Partition Assistant レビュー|Windows10に移行できない僕等だから

ハロー、おかえり同志。

TwitterのDMより『AOMEI Technology』という香港の九龍に拠点を構えるソフトメーカー様より『AOMEI Partition Assistant』のレビュー依頼をいただきました。

お忙しいところ恐縮ですが。AOMEI Partition Assistant
この度は、弊社の製品AOMEI Partition Assistantを体験して頂き、
レビュー記事を頂きたくて、ご連絡申し上げます。

AOMEI Partition Assistantは、人々に好評のWindows パーティション&HDD管理ソフトです。ユーザーはデータを失わない状況で、ディスクパーティションのサイズ変更、パーティションのマージと消去などの調整ができます。これによって、データを整理し、システムファイルをより自由に管理できます。 さらに、ユーザーはシステムをSSD / HHDにすばやく移行できるため、システムのスピードが速くなり、システム障害が解決されます。 最も重要なのは、GPT / MBRディスクを変換できるだけでなく、ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換できるので、システムパーティションがより合理的になります。

つまり、AOMEI Partition Assistantはディスクデータのセキュリティを保護するだけでなく、ディスクを自分の好きなように管理することもできます。 例えば:「パーティションを作成」「パーティションを結合」「パーティションを削除」「パーティションをフォーマット」「パーティションをコピー」など

パーティション管理ツール…要はHDD管理ソフトといったとこでしょう。

『AOMEI Partition Assistant』の概要

それでは使っていきましょう。公式サイトはこちら。

Windows向けパーティション管理フリーソフト – AOMEI Partition Assistant Standard

DMにあった通り、HDD管理ツールですね。

当ブログでは同様のアプリとして『MiniTool Partition Wizard』を紹介したことがあります。

MiniTool Partition Wizard レビュー|2020年でもパーティション分けするPC民へ

そもそもパーティションとは

HDDハードディスクSSDソリッドステートドライブなど大容量ストレージに設ける論理的な区画のことを「パーティション」と呼びます。

「パーティション」という言葉自体は「仕切り」のことですな。最近コロナの影響でお店の受付とかでもしきりに見るようになりましたね。なんちて。

例えば、1台のストレージの中で「C:ドライブ」「D:ドライブ」と区分けすることで、複数台のストレージに見せかける事ができます。

こんなイメージね。

なんでこんなことをするかというと、データ破損などHDDに障害が発生した場合に、障害が発生したドライブを初期化フォーマットすれば復旧できるので、被害を最小限にすることができるから。

例えばCドライブにOSのシステムデータ、それ以外のファイルをDドライブに保存してシステムデータに問題が生じた場合、Cドライブを初期化するだけで済みます。

ちょっと高度な使い方をするとなると、分けたドライブごとに別々のOS(古いゲーム用にXPとか、実験用にUbuntuとか)をインストールを入れて起動する…なんてこともできたり。

…と、なんだか便利そうに聞こえてきますが、あくまで複数あるように見せかけてあるだけであって、実際は1台のストレージ。

HDDそのものが水濡れや衝撃とかで物理的に破損した場合、せっかく分けたパーティションも全て破損してしまいます。

容量が大きくなると、区分け設定にも時間がかかるし、万が一操作を間違うとデータがすべて消えてしまうリスクもはらんでいます。

なんで確立されたかというと、昔HDDの値段が高かったからと、PCの値段も高く、家族で1台のPCを使うというのが一般的だったから。

僕が中学の頃(ちょうどXP全盛期)は500GBのHDDで3万円近くしましたもの。

PC1台20万円とかして、家族ひとりひとりのアカウントで分けるためにパーティションを分けて使っていた時代ですね。

でも時代が進んだ2021年現在、1万円も出せば6TBのHDDが買えるぐらい安くなってます。

1TB のHDDでも5,000円ぐらいで買えますから、パーティション分けするぐらいなら新しいHDD買って取り付けた方が手っ取り早いです。

時代が進みPCも1人1台…どころかスマートフォンやタブレットの普及で家族共用PCという方が珍しくなってきています。

パーティションで分けたところでHDD本体の寿命でまるごと逝く確率の方が高いんだし、バックアップマジ大事。

GPT / MBRディスクとは

HDDにはMBR(Master Boot Record)とGPT(GUID Partition Table)という2つの規格があります。この辺はメーカー製PCではなく自作やBTOを使っている前提で書いてきます。

Windows7中期以降、UEFI(BIOS操作にマウスが使えて、灰色と青の古くさい画面と違ってカラフルになったやつ)という規格が登場しましたが、UEFIでOSをインストールした場合、HDDの規格がGPTになります。

MBRは旧規格で、Windows7以前のOSでも幅広く使うことができる反面、コマンド情報の32bit制限の影響で扱えるHDD容量が2.2TBまで、パーティションも4つまでという制限があります。

これに対しGPTは2ZB(ゼタバイト)まで扱え、パーティションは128個える他、起動にかかる処理が短くなっており起動も速くなっています。
※1ZB=1,073,741,824TB

GPTの欠点はWindows7以前の32bitOSにおいて起動用のドライブに対応していないこと。一応フォーマットの時にGPTに変換すれば、データ保存用のストレージとしては使用可能です。

例えば32bit版のWindows7を使っていたとして3TBのHDDを買ってきてもOS起動ドライブにはできず、GPTに変換してデータ用のストレージとしてしか使えないわけですね。

でも欠点はこのぐらい。

ぶっちゃけGPTが全面的にサポートされ始めたWindows 8 が出てもう10年近く経った今となってはMBRは完全に型落ち規格といっていいでしょう。

ものすごーくざっくり言えばMBRは古いPCに使われていて、GPTは現在主流の規格ですね。

と、HDDについて軽く説明しましたが、パーティション分け、MBR/GPT変換ともに既にOSのサポート期限を終えた骨董品級に古ぅいパソコンを使う人向けとなります。

HDD管理ソフトとしての評価

ダウンロードはここからできます。

Windows向けパーティション管理フリーソフト – AOMEI Partition Assistant Standard

起動してみると、Windowsのディスク管理ツールに近いUIです。

ディスクのデフラグなんて懐かしいなぁ…Windows10では定期的に自動的にデフラグしてくれるので効果は薄いです。

SSDに至ってはディスク内蔵じゃないので読み書きにヘッド移動させる必要が無いので本当に意味なし…レイテンシなんてないようなもんだし。

この辺は開発陣もしっかり認識しているのか、SSDをデフラグしようとすると警告が出ます。

やってみたら3TBのHDDで3時間かかりました。

XP時代、PC軽量化にいそしんでいた懐かしい記憶が蘇ります。

…と、直感的に扱えるようですが、Windows10は自動的に定期的にデフラグするので、Win10環境下で効果を実感しにくいところ。

じゃあWindows10ではこのソフトに使い道はあるのか…というと、ありました。

それがアプリ移動機能。

アプリ移動機能を使ってみる

アプリ移動機能とは、インストールしたアプリを別のドライブに移動したうえで、正常に動作させる機能です。

アプリのインストール時にはデフォルトでCドライブを指定しているケースが多いと思いますが、Cドライブの容量が少ないとすぐに空きがなくなります。

うちのPC同様に、システムをSSDにインストールして、他のファイルは大容量のHDDに保存しているという人は多いはず。

そこで、インストール済のアプリを空き容量に余裕のある別のドライブに移動させることができるこの機能が役に立ちます。

ドライブごとにインストールしたアプリを検出して、アプリと移動先を指定すればOK。

最近のMicrosoft Officeなんかそうですが、インストール先を指定できないものもあるので、あとから移動させることのできるのはなかなかに便利です。

OSをインストールしたストレージに余裕がある方が動作が軽くなるので、可能な限りアプリはCドライブ以外に入れておくことをオススメします。

3GB近く移動できました。

おそらくレジストリをいじっているのだと思うので、念のためバックアップや復元ポイントを作っておくことをオススメします。

総評

アプリ移動機能は便利ですが、主要機能であるパーティションテーブル分割をはじめとしたMBR/GPT変換などの機能は現代では需要がないものです。

Windows10を使っている人からは利用価値を感じることがないかもしれませんが、その逆でレガシーなOSを使い続けている人なら使い道があるかもしれません。

幸いにもAOMEI Partition AssistantはWindows 2000まで対応しているので、XPなどを使う機会がある人にはアリ…かもしれません。

Flashとか、ゲームでも太閤立志伝Vとか、Windows10では対応してないのもけっこうありますからね。

そういうわけで、今日ではかなりニッチと言わざるを得ませんが、特定の事情で古いPCを使い続けている人向けの機能を揃えたアプリでございました。

いじょ。