Officeのライセンス認証で使うコマンドのまとめ

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Officeのライセンス関係でどのPCにどのプロダクトキーか使用されているか確認するためのコマンドをまとめてみた

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…コマンド?用途がよくわからないんだけど

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主に会社とか複数のPCとOfficeを持っていて、どのPCにどのOfficeをインストールしたのか確認する場合に使うから、個人だと使わないかもね

今回はコマンドプロンプトでプロダクトキーの確認、変更方法を書いていきます。用途別に

・インストールされているOfficeのプロダクトキーを確認する方法
・プロダクトキーを削除してライセンス認証を解除する方法
・新しくプロダクトキーを手動で入力する方法

の3つを紹介します。プロダクトキーの削除や入れ直しは必ず前の段階の手順が必要になります。


コマンドプロンプトの開き方

コマンドプロンプト起動にはキーボードの「Windowsキー」と「R」を同時押ししましょう。

すると「ファイル名を指定して実行」が表示されます。「cmd」と入力して「OK」を押します。

これでコマンドプロンプトが開きます。開けたらコマンドを入力できる状態になります。

現在インストールされているOfficeのプロダクトキーを確認する場合

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この方法で確認できるのはプロダクトキー下5桁だけ。全部は表示されないから注意すること

Windowsが64bit版で、32 bit版の Office 使っている場合

Office 2016:
cscript “%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office16\ospp.vbs” /dstatus
……………
Office 2013:
cscript “%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office15\ospp.vbs” /dstatus
……………
Office 2010:
cscript “%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office14\ospp.vbs” /dstatus

Windowsが32bit、あるいは 64bit版Windows で 64 bit版の Office 使っている場合

Office 2016:
cscript “%programfiles%\Microsoft Office\Office16\ospp.vbs” /dstatus
……………
Office 2013 :
cscript “%programfiles%\Microsoft Office\Office15\ospp.vbs” /dstatus
……………
Office 2010 :
cscript “%programfiles%\Microsoft Office\Office14\ospp.vbs” /dstatus

OfficeはWindowsのbit数を問わず32bit版の使用を推奨しており、Windowsが64bitでもインストール時に変更しない限り32bit版がインストールされます。

Windowsが32bit版の場合は64bitのOfficeはインストール出来ないので、32bit一択です。

ここで表示される5桁が使われているプロダクトキーの下5桁です。複数Officeが入っている場合はその分だけ表示されます。

Officeのダウンロードページのものと一致するようになってます。

ただし、Wordなど起動時にサインインして自動的にライセンス認証された場合は、別のプロダクトキーが表示されます。

※この画像は加工してるので実際のプロダクトキーとは異なります

下に表示してるキーはライセンス認証完了前に仮の値として設定しているものなようで、ライセンス認証されているときも表示されるので無視してOKです。

仮に一致しない場合でも「LICENSE STATUS」の値が「—LICENSED—」になっていれば問題ありません。


現在インストールされているOfficeの認証情報だけを削除する場合

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同じライセンスで複数のPCにOfficeを入れちゃって、認証上限を超えちゃった場合はこれで解決できる場合がある

まず、前項の手順でインストールされているOfficeのプロダクトキー下5桁を確認します。

同じようにキーボードの「Windowsキー」と「R」を同時押して、「ファイル名を指定して実行」が表示されます。

「cmd」と入力するまでは同じですが、今回は管理者権限でコマンドプロンプトを起動する必要があります。

管理者権限で起動するには、この画面で「Ctrl」、「Shift」、「Enter(もしくはOKボタン)」を押します。

左上に「管理者」と表示されます。これで起動完了です。

続けて環境に合わせて下記コマンドを入力します。

Windowsが64bit版で、32 bit版の Office 使っている場合

Office 2016:
cscript “%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office16\ospp.vbs” /unpkey:(プロダクトキー下5桁)
……………
Office 2013:
cscript “%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office15\ospp.vbs” /unpkey:(プロダクトキー下5桁)
……………
Office 2010:
cscript “%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office14\ospp.vbs” /unpkey:(プロダクトキー下5桁)

Windowsが32bit、あるいは 64bit版Windows で 64 bit版の Office 使っている場合

Office 2016:
cscript “%programfiles%\Microsoft Office\Office16\ospp.vbs” /unpkey:(プロダクトキー下5桁)
……………
Office 2013 :
cscript “%programfiles%\Microsoft Office\Office15\ospp.vbs” /unpkey:(プロダクトキー下5桁)
……………
Office 2010 :
cscript “%programfiles%\Microsoft Office\Office14\ospp.vbs” /unpkey:(プロダクトキー下5桁)

ここでのプロダクトキー下5桁は、前項の手順で確認したものを入力しましょう。

「Product key Uninstall successful」と表示されればOKです。


プロダクトキーをコマンドプロンプトから入力する場合

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Word起動したときにプロダクトキー入力画面すら出てこない場合はこれを試して欲しい

前項の方法でプロダクトキーを削除したあとに、同じように管理者権限でコマンドプロンプトからプロダクトキーを入力します。

ここで使用するプロダクトキーはアカウントページ記載のものです。

今回は5桁×5ブロックの25桁が必要です。

プロダクトキーを確認できたら下記コマンドを入力します。プロダクトキーには「-」を含めた25桁を入力します。

Windowsが64bit版で、32 bit版の Office 使っている場合

Office 2016:
cscript “%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office16\ospp.vbs” /inpkey:(プロダクトキー25桁)
……………
Office 2013:
cscript “%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office15\ospp.vbs” /inpkey:(プロダクトキー25桁)
……………
Office 2010:
cscript “%programfiles(x86)%\Microsoft Office\Office14\ospp.vbs” /inpkey:(プロダクトキー25桁)

Windowsが32bit、あるいは 64bit版Windows で 64 bit版の Office 使っている場合

Office 2016:
cscript “%programfiles%\Microsoft Office\Office16\ospp.vbs” /inpkey:(プロダクトキー25桁)
……………
Office 2013 :
cscript “%programfiles%\Microsoft Office\Office15\ospp.vbs” /inpkey:(プロダクトキー25桁)
……………
Office 2010 :
cscript “%programfiles%\Microsoft Office\Office14\ospp.vbs” /inpkey:(プロダクトキー25桁)

「Product key installation successful」と表示されれば完了です。

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基本的にはWord起動してプロダクトキーを入力すればいいだけだから使わないかもだけど念のため



エラーメッセージが表示されてうまくいかない場合

パターンによりますが、エラーメッセージが表示された場合の個別の対処法も乗っけておきます

入力エラー: スクリプト ファイル “C:\Program Files\Microsoft Office\Office16\ospp.vbs” が見つかりません。

このメッセージが出た場合は入力したOfficeのバージョン、OSのbit数が違うかインストールされていないと考えられます。

操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません

これは単純にコマンドの打ち間違いです。コマンドプロンプト上で入力しようとすると打ち間違うことが多いです。融通きかないしね。

メモ帳などにコマンドやプロダクトキーをまとめてからコマンドプロンプト上に貼り付けしたほうが確実です。全角スペースなどが含まれていないかも確認してみましょう。

Unsupported command passed.

これもコマンドの打ち間違いです。余計な文字は入っていませんか?確認してみましょう。

「エラーが発生しました」と警告メッセージが出る

これもコマンドの入力間違いです。場所の指定は正しいので「\」(¥・\)以降が違っています。

ERROR CODE: 0xC004F025 ERROR DESCRIPTION: The Software Licensing Service reported that the action requires administrator privilege.

管理者権限でコマンドプロンプトが起動していない時に表示されます。

アクセサリから右クリックして「管理者として実行」を押すか、ファイル名を指定して実行する時に「Ctrl」「Shift」「Enter」で起動してみましょう。

<Product key not found>

プロダクトキー削除の時に、プロダクトキー下5桁が間違えていた場合に表示されます。一度確認コマンドを入力して確認してみましょう。

ERROR CODE: 0xC004F050 ERROR DESCRIPTION: The Software Licensing Service reported that the product key is invalid.

プロダクトキー入力時に表示されます。入力したプロダクトキーを間違えています。

ハイフンが入ってるか、サイト上のプロダクトキーを入力しているか確認してみましょう。

プロダクトキーは○の付いてるアイコンをクリックするとハイフン含めてコピーできます。