[不当解雇]実体験から見た解雇から労働審判までの流れ

ハロー、おかえり同志。

このブログでは、会社を解雇されてから労働審判で決着までの実体験を書いています。

この記事では労働審判の流れや期間について記載しております。

すべての内容は下記記事から参照できます。

この記事では労働審判がどのような感じで進むかを書いています。

労働審判がどんなものか概要を知りたい場合は、下のリンクに説明した記事があるのでこちらを。

最初は会社との復職交渉

労働審判は、年単位で時間がかかる可能性がある裁判よりも早く解決させることができます。

最初から裁判所に申し立てるわけではなく、手始めに弁護士さんから会社宛てに「ご通知」を送ります。

ご通知の内容は「突然の連絡失礼します。あなたの会社が出した解雇は無効ですから復職させてください。○○日までに返答なかったら法的措置に出ます」

という形で、この段階で送る通知文はまだ穏便に解決を図ろうとしている印象な文面です。

この最初の一歩でヘタなことは書けないので、弁護士さんと綿密に打ち合わせを行います。

弁護士さんが作った文章を見せてもらって、主張する内容に間違いなどがないかを確認してから会社に送りつけます。

これには弁護士さんがどれだけ案件を抱えてるかによりますが、1ヶ月近くかかります。

会社に送ったら今度は返答を待ちます。

設定した期日(僕の場合は14日でした)までの会社の返答内容としては以下の4つです。

  1. 「期限過ぎそうだけど、もう少し返事を待ってほしい」と先延ばしの連絡
  2. 解雇が取り消しになり職場復帰
  3. 会社側から「通知の主張内容には誤りがあり解雇は有効である」と反論が送られてくる
  4. 無視

僕についた弁護士さん2人曰く一番多いのは1とのこと。

会社も適当な返事を出すことはできませんから、社内で時間をかけて協議してから結論を出します。

中小企業など顧問弁護士がいないというケースもある(僕が相手にした会社もそうだった)ので弁護士を探し回ります。

社内で結論が出たら、2か3の流れになります。

ただ、2は職場復帰=会社に戻ることになるという一番望ましくない展開です。

会社に戻されるだけではなく、復職に成功した場合の弁護士への成功報酬は、復職してから1年間働いたことを想定した年収から一定の割合として計算されます。

例えば復職後の年収が500万円と仮定して成功報酬が16%の場合、弁護士費用だけで80万円+着手金が発生してしまいます。

こう書くと「会社が解雇を取り下げたらどうしよう…」と不安になるかもしれませんが、弁護士さん曰く一度出した解雇を撤回して戻ってきてもらうことは稀とのことです。

これは撤回してしまうと会社が悪いと認めてしまい、在籍している社員に示しがつかないからだとか。

3の通知が送られてきたら、いよいよ会社と交渉が本格化していきます。

会社からの反論に対して再度反論を送って、反論の反論に反論してくるのを待ち…

これを繰り返してラチがあかないとなったときに労働審判を申し立てます。

4ならば返答がない以上、法的措置にすぐに移行せざるを得ない状態です。

会社側は労働審判の時に裁判官から「なんで反論もなにもしなかったの?」って深く突っ込まれることになるでしょう。

実際にかかった期間

僕の場合は通知を送るのに1ヶ月要して、通知が会社に到着して2週間後に返答に時間がかかるという連絡が来ました。

会社では毎月1日に全体朝礼と役員会議があったのですが、13日目が月の初日だったので、この時に話し合いをしたのではないかなと思われます。

反論が来たのはこちらが送ってから2ヶ月後でした。

返答が来た頃には雇用保険も切れかけだったので、無視されてるのかなと思ったぐらいです。

でも会社から2ヶ月で返答が来るのはけっこう早い部類に入るらしいです。

それからは弁護士同士で水面下でやりとりしたり、お互いに書面で反論を展開します。

こちらからは解雇が無効であることを主張し、会社からは解雇が正当であるという理由と和解金の提案が来ます。

互いにこれ以上進展しないと判断したところで裁判所に労働審判の申立を行います。

解雇から通知を送るまで1ヶ月、返答まで2ヶ月、会社とのやりとりで4ヶ月……

この時点で計7ヶ月かかっており、それから労働審判が始まりました。

秋に会社をクビになって半年…夏を目前に控えた時期に初めて裁判所に入ることになりました。

労働審判は3回までと決まっているので裁判ほどは長引かず、1回目でおおよその判断が示され、2回目で和解することが多いらしいです。

ただし3回目までもつれ込むと時間がかかります。

僕の場合は3回目までもつれ込み1ヶ月ごとに行われたので労働審判だけで3ヶ月かかりました。

申立から決着までかかった期間は計10ヶ月…裁判よりは圧倒的に短いとはいえ。時間がかかることを頭に入れておきましょう。

ここまでの流れを図にしてみました。

僕の体験を目安として期間を書いてありますが、裁判よりもだいぶ短いとはいえ労働審判も時間がかかるのです。

このような形で労働審判についての流れを書き出しましたが、下の記事から詳細な流れについて僕の体験を書いています。

解雇されてから労働審判を起こし、会社相手に勝つまでの僕がどのようなことをしたのか詳細に書きました。

ボイスレコーダーで録音した上司に詰められてる状況を聞き直し、克明に思い出しながら書きました。

音声データを再生中、毎日2時間近く怒鳴られていたことを鮮明に思い出してしまいました。

勝ったにも関わらず、聞いててあまりにキツくて本当に1回吐いてます。

それぐらい本気で書きました。だって同じような状況にあって参考にしてくれる人がいると思うから。

嬉しいことに「勇気づけられた」「会社と闘うことを決意できた」「読み物としても面白かった」などの感想を頂いております。

是非参考にしてみてくださいね。