僕は会社を不当解雇され、労働審判を起こすことになりました。
僕の体験含めた労働審判について詳しい内容を知りたい方はまとめた記事を見てくださいね。
今回も1つ前の記事に続いて労働審判について書いているいくつかのWebサイトと、実体験を比べてみました。
たった1つの方法で良い心証を与えられる
労働審判について体験をもとに詳しく書いてあった某サイトには
- 自分が弱くてかわいそうに見せて同情してもらえるような心証を与えるといい
- 「裁判を起こしてもいいんですよ!」と委員会を脅すことで焦らせる
と、委員会と交渉するというテクニックが記載されていました。
ですが、こういった交渉テクニックは一切不要です。
よい心証を与えた方が有利に働くというのは事実ですが、”よい心証”というのは『発言が信用できるかどうか』ということ。
それではどのように信用を得るのかというと、とてもに単純な話で
正直に事実だけを答える
たったこれだけです。
こちらから何か主張することもないので、委員会の人から聞かれたことに答えればよいだけです。
ただし、労働審判は相手側に非があるということを主張します。
なので正直に回答する場合であっても、自分から「私が悪かった」と言う必要はありません。
こちらから主張する内容は申立書に全部書いてますから、委員会から聞かれる内容というのは「和解金どのくらい提示しますか?」程度です。
和解金交渉をする場合
和解金交渉では、可能な限り合理的な理由をつけられる高めの金額を提示します。
僕の場合、退職から結審するまでの期間貰えたであろう給与+雇用契約書記載の賞与の金額2回分となる150万円を提示しました。
パワハラとかあったら精神的苦痛などで別途上乗せする理由が出来たかもしれませんが、今回は不当解雇だけを主張しました。
ただ、賞与は与えられなくても法律に触れるわけではないので、賞与は和解金は和解金に考慮してもらえないだろうということを見越して提示します。
賞与分を上乗せして高く提示した理由は、最終的な和解金が下がることを見越しているため。
会社側も和解金を主張してきますが、当然支払う金額は小さいに越したことはないので少額を提示してきます。
労働審判委員会は双方の金額を個別に聞き取り(相手は退室するので相手が提示した金額はわからない仕組み)双方の提示した間の額から和解金を言い渡します。
提示したとき委員会の人達は「高すぎでしょ」みたいな反応でしたが、第二回時点で最終的に言い渡した和解金は賞与分が含まれていない128万円。
当初提示した額よりも20万円近く下がってますが、おおよそ希望通りの金額です。
こちらの言い値に近い額が通った理由として、弁護士さんは「相手はゼロベースで考えて低い金額しか提示しなくて譲歩する気が無かったんじゃないか」と予想していました。
…が、会社側が言い渡された金額を想定していなかったようで「決済権のある人で相談したいと」第二回では決着せず第三回まで決着がもつれ込みました。
労働審判が第三回まで行われて時間が経ったことで最終的な和解金が変わり、委員会から150万円が言い渡されて決着となりました。
基本的に委員会の人が一度出した考えや発言を曲げることはないらしく、弁護士さんが驚いてました。
この時の内容はこちらを参考に。
いらない心配は不要です。
あれこれ考えず、リラックスして事実だけを答えるように労働審判に臨みましょう。