[不当解雇]労働審判では自分の意見をどれだけ主張するのか

僕は会社を不当解雇され、労働審判を起こすことになりました。

僕の体験含めた労働審判について詳しい内容を知りたい方はまとめた記事を見てくださいね。

2017年現在では労働審判という制度が広まってきており、Web上には労働審判に関する内容が書かれたサイトがいくつか出てきました。

まぁこのブログもそのうちの1つなのですけどね。

今回は労働審判について書いているいくつかのWebサイトと、実体験を比べてみました。

僕自身が体験した労働審判の体験をもとに書いた記事は、こちらから全て読むことができます。

労働審判についての記事まとめ



自分の意見を言う場面はあまりない

労働審判というよりか、裁判において一番重要視されるのは証拠です。

労働審判委員会は、提出した証拠品と申立書などの書面の内容を吟味して審理を下します。

なので、ここで個人の感情とか心理戦が展開されることはありませんでした。

僕は事前にネットで調べた情報を見て

「この審判で決着したいです!会社許せません!こっちはもう金銭面で妥協していてこれ以上解決金は下げられない!これで解決しないというなら本裁判に出る!」

といった、いわば脅しみたいな内容を主張すると思っていました。

なので僕は主張する機会が与えられた時のために、あらかじめ以下の内容を書いたカンペを用意していました。

「今回、理不尽な理由で解雇を言い渡され、職歴に大きな傷がついてしまいました。今後の就職にも大きな影響が出ると予測できます。和解にいたらないのであれば、裁判まで持ち込む覚悟はあります。ですが、裁判に移行すると大変であることは重々承知しています。なので、この労働審判で解決したいと、本気で思っています」

ところが、このカンペが必要になる場面は最後まで来ないままでした。

それどころか自分から何か主張する場面すら来ることなく、委員会の人たちから聞かれたことにだけ答える形で終わりました。

「委員会の人に本気で解決する意思を主張して、委員会の人たちに良い印象を与えたという内容が書かれた」

…と書いてたサイトがありましたが、労働審判は淡々と聞かれたことに回答すればいいだけです。

逆に労働者側・会社側から主張するような内容はありません。

第二回目の労働審判で、社長が「ちょっといいですか?」と、嬉しそうに挙手して主張を初めようとしたときに裁判長に止められていました。

[労働審判体験記:11]第二回目の労働審判

脅しや歩み寄り、心理戦とかそういった要素はほとんど無いです。

和解金の交渉も歩み寄りの心理戦とか不要で、根拠をもって金額を提示するだけです。

「解雇から解決まで貰えたはずの給与+付加金(10万円ほど)」なら無茶なほど高すぎず少なくない妥当な金額になります。

僕の場合、解決までの期間分の給与の合計が148万円で、キリをよくするため2万円の付加金をつけた150万円を提示しました。

結果、減額されることなく解決金150万円で和解しました。

ここで考慮される給与というのは社会保険や厚生年金などの控除がない額なので、働いてるときよりもらえる額は多かったりします。