[労働審判体験記:11]第二回目の労働審判

このブログでは、会社を解雇されてから労働審判で決着までの実体験を書いています。

今回の内容は、労働審判第二回目の内容です

すべての内容は下記記事から参照できます。

労働審判についての記事まとめ

開始直前になって証拠が追加されました

14:00から労働審判が開始されます。

30分前に弁護士さんと合流し、控え室に通されました。

開始直前になって会社側が業務連絡で僕が送ったメールを証拠品として提出したようで、控え室でメールのコピーを弁護士さんから渡されました。

内容はこんな感じ。

送信時間17:00
お疲れ様です。
現在の作業状況についてExcelのファイルに記載しておきました。定時近いですが、作業が完了できていません。

というものでした(ちなみに会社の定時退社時刻は17:30)。

これをもとに「定時退社までに作業を完了できなかったということを認めている。だから能力不足での解雇は妥当!」という主張をするようです。

しかし、この日の退社時間は22:30でガッツリ残業していました。

なによりも記録が会社が出したタイムカードに退社時間が残ってるんですよね。



第二回労働審判の開始

メールを送信したことについて、裁判長から事実確認と意図を聞かれました。

メールの内容は17:00の時点での作業状況の報告であること、22:30まで残業していたことを僕の口から説明しました。

すると、社長が僕を指さしながらすごいニヤニヤしながら部長とヒソヒソなにか話をはじめます。

僕の説明内容から何かを見つけたようですが、僕だけじゃなく委員会の人たちにもとても失礼な感じです。

社長

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ちょっといいですか?

社長が手を上げてなにか言おうとしました。

なんかマズいこと言ったかな?と不安になりましたが、

裁判長

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まぁまぁ今はいいですから

と制止されてました。

労働審判中は勝手に主張することは許されないようです。

直前まで満面の笑みだった社長が、ものすごい勢いで不機嫌になっていきました。

お互いの主張はこれで終わりました。委員会だけで一度話し合いが行われ、双方が退室します。

示談金についての話し合いが始まりました

控え室にもどり、この後の展開について説明を弁護士さんから受けました。

弁護士さん

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次呼ばれたときは、委員会から解雇が無効かどうか判断があると思います。

この言葉を聞いた瞬間、ただでさえ緊張してたのがさらに強く緊張しはじめました。

弁護士さん

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無効となった場合、示談金の話になるのでいくら主張するか決めておきましょう

示談金は、解雇から審判までかかった6ヶ月+数日分の給与にあたる130万円を目標とします。

交渉時の下げ幅に余裕をもたせるため150万円を提示することになりました。

控え室に戻ってから5分ほど経過し、双方が入室するよう書記官さんから呼び出しがありました。

遂に解雇のについて無効か有効か判断が示されます。

前回の記事に書いた中身のない書面が会社から届いた時点で「勝てるだろう」と思っていたものの、確定前なので不安はぬぐえません。

そして下された判断は…

裁判長

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委員会としては…解雇は難しかろうという判断です

この一声で解雇無効確定!

言われた瞬間にものすごい開放感がありました。

肩の力がスッと抜けてリラックスしたように肩が下がりました。

裁判長

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示談金について双方の話を個別に聞こうと思います。会社側は一度退室してください

弁護士さんが言ったとおり示談金の話になりました。会社側の人間が退室し、こちらから先ほど話し合った金額を提示します。

弁護士さん

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解雇から本日までの給与と付加金を含めて、和解する額として150万円を提示します

金額が弁護士さんから伝えられると、審判員3人とも「多すぎない?」と言わんばかりの苦笑いともなんともつかない表情になりました。

提示後、すぐに退室しました。

控え室に戻ると、なにやら部長が会社に電話している声が聞こえてきます。

「出せるわけないでしょう!」と、社長のでかい声が隣から聞こえてきました。

というのも札幌地裁の控え室周辺はこんな感じになっています。

札幌地方裁判所の壁は薄く、部屋自体声が響きやすい構造なので隣に声が漏れやすいのです。

入れ替わる形で会社側が入室し、示談金について委員会に考えを伝えます。

しばらくして会社側の話が終わり、僕側も入室しました。

双方がそろったところで和解金について、委員会からの案が示されました。

裁判長

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当委員会としては、会社側が128万円を支払った上で和解としたいと思いますが、双方問題ないでしょうか?

こちら側としては、目標とほぼ変わらない金額なので、問題ないことを伝えました。

しかし…

会社側弁護士

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決済権を持つ人と一度話し合いたいので、次の労働審判まで待ってほしいです

と主張しました。

…あなたのお隣に居る人、社長なんですけど…社長に決裁権ないんですか?

先延ばしされたことがちょっと気になりましたが、余計な主張はせず次回の先延ばしに同意。

決着は来月に持ち越されることになりました。

…ともあれ、労働審判の勝利が確定しました。

第二回労働審判が終わりました

緊張はすっかりなくなり、控え室で労働審判終了後も笑顔で談笑するぐらいに余裕ができました。

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ずっと不安だったんですけど、裁判長が『解雇が難しい』って言った瞬間、やった!ってなりました!

弁護士さん

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言われるまでどきどきしますよね(笑)

弁護士さん

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かなりこちら側に歩みよった見解でしたけど、会社側は解決金をゼロベースで言ったんじゃないかと思います

実際どのように言ったのかはわかりませんが、審判員の方々も会社側が譲歩する気がないと判断したと考えられます…

これで2回目の労働審判が終わり、後のない3回目で完全に決着をつけるだけです。

その日は自分をねぎらうために、大通のイシヤカフェでケーキを食べて気持ちよく家に帰りました。

で次は労働審判三回目です。