[不当解雇]会社から反論が来たらどう向き合うべきか

僕は会社を不当解雇され、労働審判を起こすことになりました。

僕の体験含めた労働審判について詳しい内容を知りたい方はまとめた記事を見てくださいね。

労働審判についての記事まとめ

この記事は会社と争う時に弱気になっちゃあダメだよという内容です。

というのも僕自身、労働審判に臨むとき

「会社が一方的に全部悪いんだから、こちらが気後れすることなんてないだろう」

…と思っていたのですが、実際に会社から反論されると少しだけ自信をなくしてしまいました。

弱気になってはいけない

会社とは弁護士を通じて書面でやりとりしますが、会社は「○○という理由で客観的に見て解雇は有効」と書いた反論文を送ってきます。

理由として挙げてくるだけあり、大抵の場合は実際にあった内容が書かれています。

時には、解雇の正当性を当時の上司が書いた「陳述書」という形で来ることもあります。

まぁ実際はかなり誇張して、責任を一方的に押しつけるような内容が書かれてたりするんですけどね。

ここでマズいのは

これが理由で解雇有効と認定されるんじゃないか…

と思ってしまうこと。

会社側も弁護士の手で「○○という重大なミスを犯して損害を与えており、著しい就労不適格事由である」と説得力あるような書き方をしてきます。

労働審判というのは、お互いに「こちらに一切非はなく、解雇は無効(有効)である」という主張をぶつけ合います。

その過程で会社は正当性をアピールするために1つでも多く解雇理由を挙げようとしてきます。

例えば僕の場合、解雇事由に「週報を何度も提出し忘れ、時間という形で損害を与えた」というのがありました。

ここでいう『週報』というのは、週の初めの出勤日午前中に上司に提出する月曜から金曜日までの予定表のこと。

”何度も”と書いてますが、かなり大げさで、実際は半年の間で2回でした。

ちなみに理由はそれぞれこんな感じです。

・入社して1週間ぐらいで、決まった予定が1つもないので何を書いたらよいかわからなかった
・総務に呼び出されて提出が遅れて午後になった

2回目は週報自体はすでに用意できてたので、昼休憩後にすぐに提出したので支障はありませんでした。

この程度の内容でも4大解雇事由の1つとして取り上げられました。

中には「こちらの話を聞かず、視線を合わせず机に肘をついて無視する。注意するとふてくされたような態度を取る」なんて解雇理由もありました。

このようなことは全くなく、誇張どころかゼロから事実が作り上げられてます。

事実無根の大嘘なので「ねつ造でも解雇理由作らないといけないぐらい会社は解雇理由がない」と余裕を持てるような内容です。

…が、これを理由として陳述書で挙げたのが解雇に反対してくれた上司だったので、余裕どころかけっこう堪える内容でした。

こんな感じで手数で解雇理由を挙げてきます。

ここで弱気になって「この件については私が悪いです」と、相手の主張を1つでも認めてしまうのは避けなければなりません。

でも記載内容は事実で、全面的な否定ができない場合どうするか、お答えします。



指摘内容は相手が原因であると主張する

簡単に言うと会社のせいにするのです。

たとえば何か重要なミスがあり、それを解雇理由として会社が挙げているならば

「ミスは事実だが、上司が確認している。上司の確認がいい加減だったのではないか」

といった形で自分ではなく上司が原因であると反論します。

僕の例だと、会社の解雇理由の1つに「決められた時間までにプログラムが設計通りに動くよう作れていない」というものがありました。

入ったばっかりで能力不足だったのでこれは事実で、解雇理由として認められてしまうのでは?と、少し思ってしまいました。

そこで弁護士さんと会社側に非があることを主張するような内容を考え、このように文面で反論しました。

時間がかかったのは事実。しかしプロジェクトに配属されたばかりで内容の理解に時間がかかり、上司に相談した。しかし『俺プログラムわからないから自分で調べてやって』と普段から言われていたため時間がかかった。

これで「指摘する内容は事実だが、普段から上司が丸投げするような状況で、こちらに非はない」ことを説明する武器にしました。

このほかにも

・業務内容を理解していない
・進捗の報告が遅れることがある

といった内容の主張に対しては

・部署に配属されたばかりで業務内容を把握し切れていなかった
・報告する人が22時を回っても帰ってこないから報告が遅れた

といった理由付けをして「こちら側が悪い理由はない」ことを主張していきました。

労働審判を起こすことを決め、会社に書面を送りつけたらも引けません。

不安材料すらも武器にする勢いで、必ず勝つという気持ちでいましょう。