「残業証拠レコーダー(残レコ)」は労働時間の記録に使えるのか検証

ハロー、おかえり同志。

僕は会社を不当解雇され、労働審判を起こすことになりました。

今回の記事は労働審判と直接関係はないのですが、証拠の集め方という点では参考になる点があるかと思い書きました。

僕の体験含めた労働審判について詳しい内容を知りたい方はまとめた記事を見てくださいね。

MSN見てたら労働時間を自分で記録しなさい的な記事を見かけたので読んでみました。

 「記録しろ 記録しろ会社に頼るな己に頼れ労働時間は自分で記録」 

弁護団がユーチューブにアップした動画「K・I・R・O・K・U・S・H・I・R・O」(記録しろっっ……!)の歌詞だ。ウサギのコスプレをした男性がコミカルに踊り、見た人の印象に残るよう作っている。

もしもに備え労働時間記録「会社に頼るな」

動画が記事のなかになかったんですけどこれですね。

閑話休題……

記事や動画にある通り、記録ってかなり重要です。

時間などの数字が関わってくると特に正確なものを求められます。



記録は”理論上は”すごく簡単

一番確実な記録方法としてはタイムカードをスマホで撮影することです。

スマホで撮影したらタイムカードの内容だけではなく、撮影時刻も記録されます。

これだけでも証拠になり得ます。

しかし、業務上タイムカードを撮影することなんてないので、会社の人間に撮影してる姿を見せると警戒されます。

なので、ボイスレコーダーでこっそり録音して証拠を集めたいところですが、下の記事に書いた通り証拠能力としては微妙だったりします。

持っておくこと自体は非常にオススメですけどね。

なので、記事中にあった「残業証拠レコーダー(残レコ)」が便利そうだと思ったので使ってみました。

残業証拠レコーダー使ってみたらこんなだった

残業証拠レコーダー | 自動で簡単に残業時間の証拠を確保できるアプリ!

※2021年3月でサービス終了したようです

弁護士さんが監修しているようです。

実際にどんなものかテストがてら使ってみましたよ。

似たようなアプリはiPhoneにはありますが、2019年現在、Android版は全然ないのですよね。

勤務先を設定すると、会社を中心に赤いエリアが設定されます。

出勤曜日に設定した曜日に赤いエリアにいると勤務中と判断されるようです(青い点が現在地)。

自動的に記録されるようなので、記録忘れは防げますがこの仕様上、建設業とか、毎回決まったところで働かない人は使い物にならなそうですね。

…そして、位置情報を使い続けるので電池持ちが悪いスマホは厳しいかと思われます。

労働時間の記録は、アプリに掲載している弁護士に依頼するときに弁護士に送られるようです。

…ですが、この「アプリに掲載している弁護士」というのが問題で、2019年現在札幌では2人しかいません。

あまりにも選択肢が少なすぎるのです。

じゃあ自分で弁護士を探して依頼すればよいかというと、他の弁護士に依頼する場合に労働時間記録を発行する場合、54,000円かかります。

このアプリを使うならば、LINEのタイムラインなどで出勤退勤の時に位置情報をつけて投稿したほうが簡単に記録できます。

あるいは、発行だけに5万円以上も出すならば周りの家族や友人に

「出勤と退勤するときにお前のところにメール送るから!協力してくれ!忘れてるかもしれないから届かなかったら教えてくれ!5万円払うから!」

って言えば協力してくれない人はいないでしょう。

というか5万円なんて大金を出さなくても協力してくれると思います。

そういうわけで実用性は微妙ですね。でもレビューを見たら

ちゃんとコメント返すあたりサポートはよさそうです。

価格について書くと「システム開発・維持・事務手続きのため相当な費用」とワンパターンな回答が返ってきます。

こんなアプリが出始めたということは、ブラック企業相手に泣き寝入りせずに、しっかりと闘う世の中になってるってことですよね。

でもアプリの使い勝手がイマイチだったから、もっとお手軽に、それでいて無料な記録方法を考えてみました。