北海道は連日雨でじめっとしてます。『なー』です。
「TechAcademy」というオンラインで学べるプログラミングスクールを受講したので、その所感を洗いざらい書いてみます。
TechAcademyで学ぼうとした経緯
僕は以前からプログラミングを趣味にしてみたいなーと思っており、独学で勉強を始めたのですが、どっから手をつけて良いかわかりませんでした。
血迷った末にXamarinという、当時出たばかりの言語に手を出しますが、まだ資料が少なくあえなく挫折。
…今左にいるデブった方に誘われてXamarin会参加したのだけど、もしかしたらもしやもすると、僕以外みんな開発者だったり…するの??? #clrh104
— なー (@Na_sun) March 25, 2017
ゲーセン仲間に誘われてセミナーにも行ったのにねぇ。
ちなみにセミナーにはIT企業にお勤めのエンジニアさんしかおらず、当時コールセンターの人間だった僕はとんでもない場違い野郎でした。
半年ほどプログラマだったので基礎はわかってますが、アプリを1人で開発できる知識はありません。んなもんで挫折しかけてました。
そんな去年の年末、調べものをしていると↓のような広告を見ました。
…まぁプログラムについて調べてたらこんな広告など腐るほど見るのですが、独学に限界を感じていたのでしょう。
さらに当時派遣社員であり、キャリアアップを目論んでいた時期でもありました。んなもんで、
有料のプログラミングスクールでみっちり勉強したい!!
と思うようになりました。
「TechAcademy」の概要
TechAcademyは、プログラミング全般について学べるオンラインスクールです。すべてネットで完結します。
どこかに集まったりすることなく、どこでも勉強できます。自宅からでも、スタバからでも。時間を問わないので、仕事終わりの社会人でもスキルを身につけられます。
オフラインのプログラミングスクールに通ってみっちりやるという方法もあるのですが、北海道にそんな学び舎なんてねぇのですよ。
やってない方が珍しいぐらい、なにかしらのキャンペーンをやってます。今は「七夕キャンペーン」なるものをやってますね。
北海道では七夕は8月7日なので、7月に七夕といわれてもピンと来ないんだけどな…
僕は年末にやっていた「来年から本気出すキャンペーン」の時にUnity+Androidコースの24週間プランを受講しました。
去年にICLの手術してから自己実現のためへの投資を惜しまなくなってきています。金銭感覚壊れちゃう。
充実のカリキュラム
画像付きでめちゃくちゃ細かく説明してくれます。
カリキュラム通りにやっていれば詰まることはないと思います。もし詰まったら質問もできます(これについては後述)
ただし、カリキュラムの画面説明や手順は基本的にMacの内容。Windows環境で受講するなら一部の内容を読み替える必要が出てきます。
ツールなどの設定方法は別項目で記載されてるため、Macじゃないとキツいというわけではありませんのでご安心を。
メンターからの厚い支援
『メンター』ってのは講師の事ね。
カリキュラムに取り組んでいる途中で、わからないことがあったらSlackというチャットツールを使用して15〜23時まで、メンターさんまで質問できます。
回答スピードはものすごく速く、1分かからず回答が帰ってくることもザラ。5分待って返答がなかったら「なにかあったんだろうか?」と心配になるレベル。
また、メンターさんが個別に受講者につき、PCやスマホのカメラを使用してビデオ通話で毎週2回メンタリング(面談)が行います。
このメンタリングでわからないことを聞いたり、進捗状況についてアドバイスを受けたりします。
…これ、チャットで十分じゃないか?と思いましたが、サボらずやらないと口頭で指摘されるので、コツコツと勉強させられることを強いられます。
僕含めて、締め切りがないと取り組まない人しか周りにいないんですよね。よく考えられてると思いました。
そういうわけでカメラやマイクなどの環境は必須になります。Macとかだと最初から全部ついてるので買い足さなくてもいいんですけどね。
デスクトップPCなどで、マイクやカメラがない場合は2000円ぐらいで買い足せます。こういうやつ
転職について手厚い?支援
「TechAcademyキャリア」という就職支援を行うサービスもやってます。受講者がここから就職に成功すると10万円もらえます。
カリキュラムを進めたということで実績としては十分と見なされ、企業などのオファーもけっこう来ます。
僕は趣味でプログラムやるために受け始めたので、お世話になることは…なかったはずなのですが、受講中に会社を追い出されたので、一度使ってみることにしました。
で、わかったのですが就職先はほぼ東京です。札幌に就職先なぞねぇ。
北海道を出て、東京にエンジニアとして生きていく…って、ありきたりだしブラックに染まって悲しい思いしてしまうのではないかなぁーと思うので僕は敬遠してます。
なので、就職については首都圏以外はあまり期待しないほうがいいです。
受講を検討するにあたり気にしておいたほうがいいこと
これだけは声を大にして言っておきます。
基本的な知識を身につけてから受講しましょう
具体的には「世界に挨拶ができる」「四則演算ができる」ぐらいは最低限できてから受講することをおすすめします。
「世界に挨拶?」と意味がわからなかった方は、独学でできるところまでやってみましょう。意味は間違いなくわかります。
カリキュラム自体は未経験の人も前提として作られているのですが、序盤を一気に進めて時間に余裕を持たせるぐらいの知識をもって受講しましょう。というのも…
最終的にオリジナルアプリを制作しますが、受講期限内に最後までたどり着ける人は2〜3人ぐらいらしいです。
カリキュラムを進めていくと、途中で課題が出されます。「○○の要件を満たすコードを書け」という内容です。課題なんで合格するまで再提出を求められます。
こんな感じで通知されます。凡ミスでもけっこう堪える。
序盤こそ楽勝ですが、後半にさしかかると難易度が急上昇します。
モノによっては数週間単位で取り組むような内容もあります。そうなると、受講期間内に最終課題までたどりつけない…なんてことも。
でもそんな困難な課題合格したときの達成感はハンパネーんだぜ?
ちなみに最終課題は、共通してオリジナルアプリなどの自分が考えたものを作るものです。時間がなくて3日で仕上げたという人もけっこういるらしいです。
…でも最後ぐらい気合い入った作品を作らないと…ねぇ?何のために受講してるのかわからなくなっちゃうよ…
わからないことがあったら聞く前に調べるクセをつけましょう
前述のとおり、わからないことがあったらすぐに質問できます。でもプログラミングにはわからないことを自力で調べる力も求められます。
15分ぐらいは自力で調べて、それでもわからなければ質問しましょう。メンターさんはとても親切ですが、調べもせず聞きまくるググレカスにはけっこう厳しいです。
※ググレカス くわしくはこちらを参照のこと
自分で調べず、最初から人をアテにして質問すること。「まず自分でグーグルで調べろカス」という意味になる。語感から古代ローマ人の名前っぽいためこの表記になったとか。
学習時間は長めにとりましょう
TechAcademyには4・8・12・16週間のプランがありますが、12週間か16週間のプランを選びましょう。
TechAcademyはこんな広告も出してます。
4週間でマスターできる!一番安いしこれがベストじゃないか!…と思うかもしれませんが…
4週間プランは1日に20時間ぐらい勉強しないと無理
メンターさん曰く「意識高い系の人が挑んで挫折する」とのこと。
8週間プランは仕事していない人ならいけるかもしれませんが、1日中PCにかじりつけないと厳しいです。
仕事をしている人を含め、12週間プランがちょうどいいと思います。
僕は毎日2時間ぐらいは取り組んで、休みの日にはいつもより長時間勉強という形でやってましたが、社会人ならこれがオススメと感じます。
……途中から無職になったので毎日10時間ぐらい取り組みました。それでもけっこうギリギリ。
自宅だけでの受講はオススメしない
オンラインスクールだから自宅でみっちり勉強できる…というのは強みですが。実際は自宅だと集中できないことが多いです。
なので、Macbookなどを持って図書館とかカフェとか集中できる環境で受講することを強く強く強ーくオススメします。
「家でも問題なく勉強できる」という人は、とうに独学でプログラムをバシバシ書いてると思いますしね。自分のやる気を疑いましょう。
…
ゲームやWebサービスに触れて「お、俺もこんなの作ってみてぇ…!」と思い立ち、プログラムの勉強をはじめる人はかなりいると思います。僕がそうだった。
でも、やる気一本で知識なしの状態でプログラミングを勉強していると、
複雑な環境設定
マルチスレッド
NullPointerException
など、容赦なくやる気をへし折ってくる要素がたくさん出てきます。独学だと「あ、自分はプログラム向いてないな」とマジで自信を失います。
そんなときに、
詳しい人がすぐにくれると精神的にも非常にラクになります
まず、独学でやってみて「これ以上は1人では無理!」となったら受講をオススメします。無料体験もできますしね。
無料体験でもメンタリング(面談)はあるので、その時に自分にあったプランを相談してみるというのもよいかと。
前述のとおり、最終課題ではオリジナルアプリを制作します。
僕はTechAcademy受講者であり、最終課題もクリアしてすべてのカリキュラムを終えました。なので僕はオリジナルアプリを制作しています。
そんな僕が作ったアプリはこちらで公開しています!
https://play.google.com/store/apps/details?id=yama_chi.n.shiftworkcalendar
シフト制勤務を採用している会社などで働いている方向けに、シフト表をGoogleカレンダーに登録できるアプリとなっています。
僕が働いていたコールセンターでシフト制を採用していたため、自分で使うために作りました(まぁ会社から追い出されたんだけど)。
すでに勤務表を管理するアプリは出ていたのですが、僕は愛用のカレンダーアプリ「Digical」で勤務日を確認したかったんですよね。
んなもんで、このアプリはGoogleカレンダーに登録するだけの機能に絞ってます。
勤務日の管理にはDigicalやジョルテなど偉大なる先駆者の手帳アプリを使うことをオススメします。