ハロー、親愛なる汝よ。
複数回にまたがって書いてるコロナ渦の小樽旅行記です。今回は旧国鉄手宮線を回ったときの写真です。
前回はこっちね。
旧国鉄手宮線の線路を歩く
※写真は撮り下ろしです。サイトのガイドラインを満たしている限り無断転載OKです。Twitterの写真は転載不可です。
小樽駅前の通りを歩いていると「道の途中に線路があるんだけどなにこれ?」って大多数の人は気になると思われます。
というのも、町のど真ん中に線路があるのです。
GoogleMapだとこんな感じで、緑色の線が線路です。途中車道で途切れてますが、全長1606mにもなるらしい。
ここは「旧国鉄手宮線」といい、JRが国鉄になる前に走ってた線路…の跡地です。
現在は線路を残しつつ舗装されており、遊歩道になっています。
イベントの時には広場があることを活かして、ステージが設営されたりするようです。
去年の小樽アニパのときもステージが出ており、炎天下の中踊る人や、線路を背景にコスプレして写真撮ってる人が多数いました。
市立小樽文学館特設ステージにて堀江由衣 with UNSCANDALさんのスクランブルをカバーするたかはるちゃんと楽しむお客様の様子②!
今日も15時~市立小樽文学館特設ステージにてオタ☆マニライブあるので是非♬
※広報活動のため運営様に許可を得て載せております#小樽アニメパーティー#小樽アニパ pic.twitter.com/9GMKLoMiMU
— オタ☆マニ情報局 (@otamani_info) September 7, 2019
ててごがいっぱい♡♡♡♡♡♡#小樽アニパ pic.twitter.com/BYHi2UIin1
— のぶお @ 無人島開拓生活中 (@poteto_poteto__) September 7, 2019
…まぁ、写真撮ったりコスプレしてる人ってのに僕も含まれてるんですがね。
この時はコスプレしたりイベント目当てて来た人や地域住民、海外からの観光客でなかなか混雑していました。
この時の体験談はこっち参照ね。
小樽の中でもとりわけ印象深い場所ではありますが、面しているのがマンションとか住宅街なので、観光としての見所はあんまりないです。
もっぱら地域住民の散歩道って感じですね。
で、コロナ渦の日曜日17時台、この道がどうなってたかっていうと…

人いねええええええ!!!
住宅街だし、時間的にもコンビニとか行ったりする人居るはずなのにまさかのすれ違った人数0人。
一応言っておくと、終点から始点まで歩きましたからね。
下の地図で言うところの赤枠の中が色内地区で、青線が僕の歩いた道。ほぼ線路に沿って歩いた形ですね。

で、緑丸の部分で線路の写真をとりました。さっきの写真は一番南側ですね。
南側(終点)には下の内容が書かれた看板が設置されており、歴史の一端を知ることができます。
<旧手宮線>
明治13年(1880)10月24日、アメリカから輸入された蒸気機関車「弁慶号」が試運転を行い、人々に初めて公開された日です。
無事、試運転を終えて1ヶ月後の11月28日、北海道で最初の鉄道が手宮と札幌の間に開通しました。開通同時は1日1往復で、停車場は手宮・開運町(今の南小樽)・銭函・札幌の4カ所、料金(手宮~札幌)は上等1円、所要時間は3時間でした。
当時の多くの資料は「小樽市総合博物館」に展示されています。
で、一番開けていてイベントスペースとしても使われてた美術館前は…


ご覧の通り誰一人いません。この辺飲み屋とかあったりしますが、全然人が居ません。
さらに北に行っても…

さらにさらに北に行っても…

一人ぐらいは犬の散歩してるものかと思いきや、ここまで本気に誰も居ないとは思いませんでした。
スゲー敷居高いステーキ屋に行ったよ
かくして1600mを歩きったわけですが、19時半ごろには空腹を感じていました。
この日の午後だけで、僕はじつに合計で13kmも歩いているのです。
今日はめちゃくちゃ歩いたね pic.twitter.com/w2YKjkW08o
— なー (@Na_sun) May 31, 2020
そりゃあ腹減りますわな。
1時間近く飲食店を探していたのですが緊急事態宣言中だったのもあって、どこもかしこも開いていないのです。
モスバーガーやびっくりドンキーなら開いてましたが「小樽まで来てどうなのよ」って感じですしねぇ…
事前にステーキなんてどうですか?って勧められていたので牛ステーキ食べられるお店探してみたらどうかなと思ってたら線路沿いにありました。
『和牛黒澤』

この風情、止まってる高級車、というかそもそもだね和牛という単語…
圧倒的高級店ということが入る前から伝わってきます。
しかしお店の前には『全品半額』の文字があるじゃあないですか。しかも今日まで。
「まぁ、半額なら財布的にも大丈夫だろう」と思って入ってみることにしました。
で、メニューを見て僕は大いにビビります。

ステーキ食べるとしてもですよ、
最低でも4,600円…?
恐るべき価格です。入る店を確実に間違えています。
4,600円って僕の食費2週間分じゃないですか。それが1食で消えるんですか本気ですか。
12,000円って半額でも6,000円じゃないですか。ゲーム買えちゃうじゃないですか。
「ですか」ばっかりで申し訳ない。誰かに同意を求めずにはいられなかったのですよ。
メニュー見た瞬間血の気が引いたね。半額でも高いよぉ……
しかし入ってしまったし、旅行なので覚悟を決めることにして、「特選黒毛和牛ステーキ御膳」を頼みました。
ここで一番良いやつにいけないあたり、僕のヘタレッぷりが露わになってる。
運ばれてくるまで気が気じゃない…
で、運ばれてきました。

見た瞬間から貫禄が伝わってきます。
僕は開業1年ちょっとの個人事業主で、まだ成功しているとは言えない稼ぎです。
自分で作った方が安くて美味しいってこともあるけど、ファストフードでも600円を上回ってたら高いと感じちゃうぐらいなのです。
それがこれよ。ひえーってなるじゃんよ。

「うわーうまそー!!」と普通はなるでしょうが、僕は血の気が引いてます。
「鉄板に火つけますねー熱いので気をつけてくださいねー」って言われたとき「えっ焼くのセルフなの?」って一瞬思っちゃったよ。
牛は完全に焼かなくても食えるんだもんね…豚テキしか食ったことないからさぁ…
写真撮っているとき頭に渦巻いているのは
どう食べるのが正解なの?
ということでした。
鉄板に載せて焼けば良いのはわかるけど焼き加減どうすればいいのかがまったくわからんのです。
「食べ方はわかるけど正解がわからない」というこの微妙なニュアンス伝わるかなぁ…?
一切れずつ焼きながら
これ上司に連れられて、初めて来るような店だよな…「こういう店入ったことないでしょ?焼き方おしえてやるから見てな」って上司が自慢げに焼き方を教えてくれて初めてこういう世界にはいるよな…
なんてことを考えつつ、分からないなりに野菜と一緒に焼いていきます。

食べてみると、肉汁とか旨みが溶け出ていなくて「旨みを塊で味わってる」という感じでした。
レアで食べたんですが、すごく柔らかくて食べやすいんです。
「口の中でとろける」といいますが、最低限欲しい噛みごたえが残っていて、しかもこれが分厚いから「肉喰ってる感」がしっかりあるんですよね。
色々焼き方試しましたが、ガッツリ焼いて堅めにするよりも、表面だけ焼くレアが一番美味しく味わえました。
と、大満足でしたがこういうお店、どう焼いたら良いのかとか考えちゃって落ち着いて食べられなかったのは反省点。
今度こそはちゃんと味わいたい…けど今の僕には通常価格じゃ絶対入れないお店です。
再度行ってみたいという思いはあるので、2ヶ月に1回ぐらいは和牛ステーキ食ってもいいような稼ぎを得るという目的ができたのでありました。
ところで、戸惑いながら肉を焼いていると、家族連れ5名様が来ました。
小学生らしき女の子が「すき焼きってたまごつけてたべるやつー?」 って親に聞いてましたが、それ聞いて
あのさぁ、このお店すごいお店なのよ価値わかってる?君みたいな小さい子が来るような場所じゃないのよ??
ってあまりにも器の小さいというか馬鹿なことを思ってしまった自分が恥ずかしい…それぐらい余裕がなかったんですよ…
ちなみに夜になると街灯が全然ないので真っ暗です。

次で小樽の町並みはラストになります。今回はこの辺で。
いじょ。