
なぜか突然行きたくなって献血に行ってた

まーた唐突に…いいことだけどさぁ

仕事が家で全部完結しちゃうから、人と接することがないんだよね
ここ最近人とあんま話すことがなくなり、自分の存在意義ってなんだろう的哲学を始めるようになり
最近人の役に立つようなことしてないなー
なーんてことを漠然と考えてました。んなこともあって献血にいってきましたよ。
札幌駅前のアスティ45で献血してきた
場所は札幌駅前のアスティ45の赤十字。
ビルが地下街と繋がってるので、札幌駅地下街から入ります。
で、さっそく血液センターから全ての血液型で血液が不足しているという掲示がありました。

これ見てると、献血する人が居なくって相当深刻なんだってコトがわかります。
7階に上がると献血ルームがあります。

ここを訪れたのは、まつらいさん逝去の影響をうけて骨髄バンクにドナー登録しに行った時以来です。
そんときの話はこちらを参照のことよ。
問診と検査用に採血した
初の献血にあたり、個人情報の登録と問診を受けます。回答後はアイドルのシールをもらえました。

誰…?どこにも名前書いてないし、サイト上にもない…
と思ったら乃木坂46らしいです。アイドルは詳しくないんで、すまんな…
あと、こんなのが書かれたストラップを首からさげます。

これは献血が初めての人が首から下げるものだとか。
問診の内容は
・体調はよいか
・3日以内に歯科治療を受けたか
・薬や育毛剤使ったか
・インフルエンザとか予防接種うけたか
・不特定多数の相手と性的接触があったか
・最近海外に行ったか
・麻薬、覚醒剤使ったか
…などに回答します。もちろん全部「いいえ」になることが前提。血を抜き取って倒れられたらタイヘンですしね。
「どどど童貞じゃねーし!」なーんて妙な見栄を張ってヤりまくりだぜーなんて回答すると献血拒否されます。
ちなみに「同性間における性的接触」という項目があり、なぜか男性同士のみアウト。
これは日本国内では男性同士の性的接触によるHIV感染率が高いため。
HIV感染した可能性がある血液を輸血するわけにはいかないから当然ですな。
輸血後に渡された冊子にも「献血したらダメな人」について書いてあります。


薬物やタバコ吸ってるようなのが献血なんて来るかなぁ…?
登録後は水分を取るように言われます。無料で使えるカップ自販機があるのでコーヒーやコーラなど好きな飲み物を飲めます。
初献血の場合、タブレットで献血の流れを説明する動画を見せられます。

その後、ヘモグロビン濃度と血液型検査を行います。ヒジ裏に注射針を刺して採血します。
ところが、バイク乗ってて風に当たってたことと、冷たいアクエリアス飲んだのが原因で、元々ほっそい血管が縮こまって視認出来なくなってました。
このままでは採血ができないので、温かいおしぼりを腕に巻き付けて、手を温めてなんとか血管を浮き出させます。
ちょうど昼時だったんで「まだ昼ご飯食べてませんよね?温かい飲み物飲んで、パンあるんで食べて待っててくださいね」 って言われて休憩室でパン食べて10分ぐらい待ちます。
昼飯(価格:血液400ml) pic.twitter.com/DINpkc3dSl
— なー (@Na_sun) June 18, 2019
パンは2つまで食べてもいいらしい。コロッケパンとホットココア。
ちなみにここにあるパンはビル地下にあるパン屋「Vie de France」のやつ。冷めてたけどそれなりにうまい。
食べ終わって身体があたたまって来たので、再び採血。ちゃんと血管が浮き出たので今度は採血できました。
結果が出るまでに医師による問診と、血圧測定を行います。両方ともなにも問題がなかったので献血ゴーサイン出ました。
400ml採血が始まった
献血はリクライニングチェア…というか歯医者の椅子みたいなのに座って行います。

こういうやつ。目の前にテレビがあり、音声は背もたれに埋め込まれたスピーカーから再生されます。
(探しても献血用のイスって中国のメーカーのもの以外出てこなかったけど、他のメーカーは販売してないんかな?)
昼時だったんで「ひるおび」やってました。ピエール瀧に判決出たとか、吹田市の警官が刺されて銃を奪われたのはな~ぜ~?ってニュースやってましたね。
他の献血してる人を見てると、テレビニュースについて職員さんと話してたり、本読んでたりと様々。
僕は初めての献血で、血が抜き取れてる光景に興味津々でした。

針細いから時間かかるかと思ったんですけどあっという間に200ml採れるモンなんですねー
とか

時間かからないし、ここまで手軽なんだったらもっと早く来たらよかったっすよー
みたいなこと話しながら「レッグクロス運動(血を抜いた後のめまい防止のための運動)」をやって15分ぐらい過ごしました。
詳しくは下のリンクを参照のことよ。
レッグクロス運動(下肢筋緊張運動)にご協力をお願いします|トピックス|血液事業|活動内容・実績を知る|日本赤十字社
無事に献血が終わると、「献血カード」を発行してもらえます(要は図書館における「図書カード」みたいなやつ)。

で、またパンを食べて(水分補給のため)飲み物飲んで休憩するように言われます。
血がたりねぇ…食いもんだ、なんでもいい…じゃんじゃん持って来い… pic.twitter.com/IsJSFJ06gy
— なー (@Na_sun) June 18, 2019
この時にはいつ帰っても大丈夫です。人によってはマンガ読んでたり時間潰してる人も居ます。僕の時はタブレットで艦これやってる人が隣に居ました。
ネットニュースみたりしてたら1時間半ぐらい長居しちゃってましたが、特に出て行け的なことを言われることはなし。
混み合ってなければ献血したあとカフェみたいにちょっと作業するってのもアリかもしれません。
飲み物もパンも無料だしコスパはカフェの比じゃあないですよ。
無料で健康診断と同等の血液検査してもらえた
一週間ぐらい経つとハガキで採血した時の血液で測定した血液検査の結果が送られて来ます。
なんと献血すると無料で血液検査してくれます
会社勤めなら年に1回の健康診断とかやりますが、フリーランスとかになると健康診断なんて全然行かなくなるって話も珍しくないです。
そういった人向けに病院に行かなくても血液検査できるキットがありますが、けっこうイイお値段します。
6,000円近くしますが、これがタダですよ!採血も超ベテランの看護師さんやってくれますしね。
僕自身、個人事業主になってから健康診断なんてしてなかったんでこれはうれしい!
ちなみに僕の検査結果はこんなでした。

退職してから健康診断受けてなかったんでコレステロール値が気になってたんですが、問題なさそうで良かった…
ちなみに検査項目と数値についての解説は日本赤十字社のサイトにちゃーんとあります。
「献血を偽善」って考えた自分がいかにアホだったか
こんな感じで突然「人の役に立つことしてみよう」と思ったんですが、それまでは
輸血でやたら金取るのに献血はタダとか虫が良すぎ。ちゃんと見合った金が貰えるなら献血してやるけど
なんて考えてました。
実際同じように考えてる人もTwitterで見受けられます。
献血、体格に応じて採血を増量 赤十字が協力呼びかけ:朝日新聞デジタル https://t.co/dognGMwTXI
血液製剤は高額です。
血液製剤を売る会社は、金をもらって献血者はほとんど無償。
おかしいです。
やっぱりおかしいと思います。— NHK問題→憲法改正→竹島自衛隊配置 入国審査厳格化 子ども食堂支援して (@PiroMD02) April 4, 2019
献血、タダってかお菓子とジュースごときで採取して万単位で売れっから黒字だろ金寄越せよ
— C4H6O5(もる) (@u9wim6n) July 3, 2019
献血って人からタダで血をもらって病院に売り捌くんやろ?なんか嫌やな
— 世界中のカステラを人差し指と薬指で挟もう (@LOVE86687254) June 27, 2019
中には「献血は安倍総理の陰謀!!」 なんていう病的なアベガーの人も居ます……
一般庶民からは税金、インチキ
原発電気料をむさぼり
天皇親戚企業は税金を払わない
さらに正社員を減らし
一般庶民の給料を半分にする献血で元気な血をタダで手にいれ
骨髄バンクで善良な庶民から
まさに、骨の髄までむさぼる
神の裁きを受ける日は近い— ランチ (@sorairolunch) June 12, 2019
もうね、アホかと
採血も血液管理も全部タダでやれっつーのかよ馬鹿かよ
採血する職員さんの人件費は当然発生するし、鮮度を厳重に保たないと腐るので管理費も当然かかる。
職員にだって生活はあるでしょう。全然痛くない注射できる看護師さんとか高い報酬貰ってもいいと思うぐらい。
そういったことまで頭が回らないで「タダで血液貰って、輸血するときはウン万円もらえるとかボロい商売だなー」なんて思ってた僕は相当の大馬鹿者だった。
実際に献血してみてよくわかったんだけど、
報酬貰うような大したことしてない
採血なんて10〜15分ぐらいで終わるし、その間テレビみたり本読んだり看護師さんとお話ししてたら終わります。
別段「いやー疲れたわー1日分の体力使い果たしたわー」とかそういうわけでもない。逆にこれで報酬貰ったらかえって気が引ける……

なんかさ…血液売るって「『ヤ』のつく自由業」みたいじゃない?

一応、血液を金に換える「売血」ってのが存在してたらしい
1960年ごろからしばらく、血液と引き換えにお金を受け取ることができる「売血」ってのがあったらしいです。
しかし大多数が低所得層で、麻薬や覚醒剤を使っているような人たちがクスリほしさに売りまくって血液の質が低下しまくって大問題になった経緯があります。
これについては厚生労働省の資料にもあります。で、今のような無償提供のようなカタチになったとか。
「カネもらえないなら誰がやるか!」ってのは懐も心も貧しい方の発想っつーのは昔から変わらないわけですな。
…いや、かつての自分のことなんですけどねw